傷心、焼身の誕生日旅行
7月20日 (旧)海の日
また一つ吐死をとりました。
昼も夜も休みを取って最初は家族旅行に行くつもりでした。
2週間前までは
両親は年老いたものの健在で現在同居していますが殆ど会話をしません。
去年色々有って25年近い一人暮らし(2年ほど中断区間あり)にピリオドを打って今の賃貸マンションで一緒に暮らすようになりました。両親は築30年の家を売りました。彼らには彼らの考えのことがあってのことかと思います。
半年近く準備と打ち合わせをして決めたはずでした。
今月頭、話があるといわれて聞いたら今の住まいより「(クソぼろい)URの方が良かったとか更新で親戚に頭下げるのが嫌だし中古の一軒家探してきたので移りたい。お前は一人暮らしでも構わない」などと言われるわ
今の住まいで8か月。家もその同時期に始まった今の仕事も落ち着きこなれてきた矢先にそんなこと言われたり、いちよう草津での家族旅行の話を振ったら「わしら温泉には入らん」と吐き捨てるように言われ、もう誘う気もなくしました。
そのうえここ最近の酷暑で自転車で出かけるのも躊躇するような状況で、出発直前の土壇場に宿代わりにバンガローを一人で予約して木曜の晩に出かけました。ここまでむなしい気持ちのまま出るのは体壊した某ゲーム問屋勤務時の休日に国道299号線の十国峠に行った時以来です。
非国道の旅
ともかく、誕生日である金曜日に昼の仕事も夜勤の某スーパーも休暇を取ったので車に荷物を突っ込んで木曜日の夜10時過ぎに出発し、幸楽苑で腹ごしらえを済ませ本格的に走り出します。とりあえず、明日の昼過ぎにキャンプ場に着ければいいのですが普通に行くのは飽きたので思い切って「国道を使わずにどこまでいけるか?」という挑戦をしてみました。
店を出て、県道・市道を伝い旧中山道に出ます。ここから鴻巣辺りまではこの街道筋で行けるのは自転車で確認済みなので進みます。鴻巣の先でそのままでは国道17号に出てしまうのでY字交差点を左折しJRを跨ぎます。ここから照明の数は少なくなり、くねくねと住宅地を進みます。そしてそのまま熊谷まで行こうとしても踏切に出て国道に出るように仕向けられます。何とか堪えて進み続けると2車線から1車線に狭まっていよいよ家もなくなり、急に真っ暗で小高い丘地に出たと思ったら、なんと荒川の土手に出てしまいました。
まあこれはこれで好都合ではあったので道なりというか川沿いに進みます。信号ないしね。
そして本庄の旧市街地に差し掛かったところでどうやってもこのまま国道を使わずに群馬に入るかナビの地図見ても見当たらなかった為、若干Uターンする形で県道14号線上武大橋を越えることにしました。タイミング悪く後続車両が来た為写真は撮りませんでしたが現在建て替え工事中の様で利根川を渡る結構な大きさのアーチ橋は工事の進展とともに無くなりそうな感じでした。
とりあえず埼玉県を県道で脱出できたので目標達成でもあり国道で急いでもよかったのですが、幸か不幸かそのまま国道354号から格下げになった県道に入ってしまい高崎駅前まで完全に県道ドライブ。駅前の一部500m程と国道17号線と群馬県道25号バイパスの接点を見落として100m程、あと吾妻線郷原~矢倉駅間の2~3キロを国道145号入っただけで最終的に長野原草津口駅裏の国道292号との合流まで県道で行くことができました。
案外路面状態も良く日中の交通量も少なそうなところも多く、自転車旅にも使えそうな感じです。
(発 埼r40~市道~r164~r57~r365~市道~r75~r86~r23~r45~r355~r14~群r297~r295~r142~r40~r13~r136~r121~r12~r25~R354 田町北~本町3丁目~r129~R17問屋町入り口~小八木町南~r25~r35~r28~r237~R145郷原~矢倉駅前~町道~r375~r376)
ホット尻手(Shit)!
河原がそのまま露天風呂とは聞いてはいたけど掘っ立ての脱衣場兼湯舟以外全部暖かいというか熱い温泉だこれ。草津の白旗とかに負けないくらい熱い。無理!
川の流れを利用して温度を調節するって聞いたけどそもそもあんまり流れていないしこれどうやって薄めるのさ……と思ったら
後から来た男性が堰を伝って対岸に荷物を持って渡り、次々と脱衣場の背後から塩ビパイプを持ち出すので何が始まるのかと思ったら、山から流れこむ渓流をパイプで分流させて自分の作った湯舟に注いで温度を調節するやり方もあるのかと知ってリベンジを誓うのでした。
結局、備え付けの洗面器で湯を浴びるだけでした。まあ、開放感は半端なくて「裸族もいいかも」と思ったりしたのは本当の所。
ここで行きがけにちょっとだけ気になった太子駅跡に寄るとパトカーが止まっていてちょっと物々しい感じ。よく見ると広い駐車場の一角が土俵みたく区切られていたり、そう、ヘリポートとヘリの離発着時の立会いで駐在さんが出てきたのでした。
そしてタイミングよくヘリが近づいてくるしでいいものが見られましたよ。
それから肝心の太子駅跡も古い鉱山支線の遺構が程よく朽ちたもので廃墟好きの人の気持ちがちょっとだけわかりました。
そこから国道145号線「日本ロマンチック街道」で長野へ向かいますがとにかく暑い。途中の西友で補給をすると車の中がちんちんに熱い。(余談ですがこの西友真田店のすぐ近くが真田氏発祥の地の模様<だからどうした)
この道は数年前まで何度か使ったことあったものの殆ど日没~夜明けだったので見落としていたある遺構に気付いてそのすごさに圧倒されることに
車2台分ギリギリな住宅街をにょろにょろ抜ける道を行くと目の前に小高い山が迫り、最近できた高架をくぐり抜け……
……
…………
廃!隧道
何この山⁉ 虫歯みたいに山腹がえぐれているッ!そしてその袂に横たわる明らかに廃なロックシェッド!?
思わず車止めて見とれました。
で、ちょっと探索というか散策
誰ですか?ワルイニャンコの真似とか?そんな危険なことしませんよ(棒読み)
とりあえず石碑を拝見し、ロックシェッド(隧道)の名称を確認しました。
石碑には全文熟読しなくともこの岩鼻と呼ばれる個所近辺が古来、交通の難所であり人々が苦労して行き来したことが容易に読み取れました。そしてこの県道、古称「力石上田線」の開通にも多くの苦難が伴ったことも。
何度も感嘆の溜め息をつき先に進みます。が、今度は先ほどの岩鼻を通した国道バイパスのせいなのか県道77号線が分断されているところに出くわしました。後で調べたところ、先ほどの岩鼻以外のこの千曲川南岸の区間は地質が脆弱なのか落石が度々起きているらしく県道と並走するように山をトンネルでパスする国道バイパスの開通で川と山に迫られた狭路区間を通行止めにしたようです。
このまま廃道化してしまうのでしょうか……
湖畔ちほー
湖がきれいな某エリアです(察して
それにしても暑い……受付のそばで猫が親子でぐだってました。
そしてキャンプ場の人には一人でバンガローを借りることを
「言っちゃナンですが、二人分払ってもらって駐車場代含めると素泊まりの宿の方が良かったんじゃないですか?」
と管理人さんに言われて民宿のことを今更気づくなど。
まあ、湖畔でこんな↓事したり、まあ釣り合うだけの体験はできたので良しとします。民宿じゃちょっとできない体験をね。
荷物を置いて一息つくと少し早いですが掻いた汗を流しに近くの温泉へ
ここでおみやも入手し、来た道を少し南へ戻って市街地に出て晩飯の材料と機材を購入。
で、持参したノートPCで動画垂れ流しながら晩酌開始。
共同炊事場で肉を焼きだすと窓の向こうに怪しい影二つ
ダメだ。君たちにあげる分は無い。
まあ、信州牛のステーキはスジが強くて私には安物の肉で十分という結論には至りましたが……
日が暮れて10時近くになったのに窓全開でまだ汗掻くとかほんとおかしい(地域的に
おやすみニャー
DRY YOU TEARS
5時ごろおトイレで目が覚めるとちょうどいい気温。暑くもなく涼しすぎるわけでもなく。
すでに起きて色々始めている人もちらほら
ふと湖に目を向けると息を呑むような光景が目に入った。
割高な素泊まりの宿でしたがほんとこれで元取れたと思います。
日が昇り、何とかブックフェアとかいうイベントでキャンプ場全体が喧噪に包まれ始めたのでさっくりと片付けて離脱。
とりあえず帰り道というつもりでぶらぶら
知人から5月に教わった珈琲屋さんで涼んだり、無名の沼撮ったり高側道の景色楽しんだりしながら軽井沢方面へ向かいます。
本当に暑かったです。エアコンガンガンかけてもやっとという陽気でした。
ダム見学会
お昼をラーメン大学で済ませ、そろそろ高速道路乗ろうかとお気に入りの浅間サンラインを流しつつ給油を済ませるとある看板が目に入りました。
「金原ダム 見学会 15時まで」
時計を見るとすでに14:30近く、距離は数キロで10分強でたどり着けるならと寄ることにしました。
こんなダムです↓
途中で間違えて別の集落に行きそうになりましたがなんとか10分前に滑り込み、係の人にお願いしたら快く管理事務所の車で管理棟まで送ってくださり、説明や資料までいただき、帰り道は通常は閉鎖されている管理専用道を通って見せてくださるなどサービス満点でした。
満喫して下り、あとは信越道をのんびりと…絶望の我が家へ(曇った瞳
えいえんのなつやすみがほしい。にんげんやめたいなー