さいたま龍神伝説Ride
名は体を表す
とはよく言ったもので先日、本屋で見かけた郷土関係の本に触発されてさいたま市内の一大農耕エリアである「見沼田んぼ」を回るポタリングをしてきました。
さいたま市は政令指定都市ということもあり区制が敷かれていますが見沼という地域はその中にも「見沼区」が存在します。ただ、実際には北は蓮田市・上尾市、南は川口市にまでかかる程巨大です。江戸時代に今の農耕地帯としての基礎が築かれ、首都圏の暮らしに水利と農業で多大な貢献を果たしてきた縁の下の力持ち的存在ですね。
しかも興味深いのは龍神伝説がその誕生を干拓によって農耕地化された江戸時代に集中し、千葉の印旛沼とも関連する所です。興味が出たら「見沼の龍神伝説」で検索!
パナマ運河より古く複雑な運河
さて、今回は見沼たんぼを東西に挟む代用水と川に沿った道を東浦和を起点に走りました。
武蔵野線と外環道の間を並行して走る県道で川を渡るところ、北には見沼を鎮める社の一つ「水神社」、南にさいたま協同病院を望むところからスタートしました。
見沼田んぼには三つの流れがあります。
将軍吉宗の時代の干拓で農業用水として見沼エリアの東西両端に敷かれた代用水、そして真ん中を突っ切る芝川。今回、その東側の代用水に沿って敷かれた舗装路で北上していきました。
走り始めて間もなく武蔵野線を潜り抜け、公園を過ぎると視界が開けていきました。
正直路面状態も景色も期待していなかったのですが思いのほか良好で、天候も曇りで気温も程々。6月頭に現在ロードバイク検討中のHな文章書きの知人と走ったつくばのサイクリングロードに引けを取らない楽しさ。そんな道がもっと身近にあったとは灯台下暗し。
某知人氏が自転車買われたら是非お誘いしたいものです。
走り続けると大宮の大和田公園の方面に西進するルートと、綾瀬川に合流し利根川大堰に続くルートに分かれます。当初は西側に向かうつもりでしたが時計に目をやるとまだ1時間立つか経たないかくらいだったので直進し見沼田んぼの北端を目指すことに。
少しだけ路面の荒れた狭路を抜け、車の多い県道を渡ると狭いながらもさらに整備されたサイクリングロードが現れます。気持ちよくペダルを回し続けると途中何度か市道・県道を渡り国道16号と宇都宮線が隣接した小さな踏切の所まであっという間。
踏切を渡るとちょっとした公園みたいなところが見えてきたので小休止。
が、ここでレンガ造りの橋みたいな遺構が傍を流れる綾瀬川の両端にせり出しているのを発見。しゃぶるように観察。調べると戦前盛んに使われた川の上に農業用水を通すために使われた「掛樋」の明治直後のものとのこと(現在は埋め込みの導水管)
カレーでランチ
ここからちょっとだけ道に迷って大宮から栃木に抜ける幹線道路に出てしまったものの昔この近辺に住んでいた知り合いに連れていかれたカレー屋さん「ジョティ」がある事を思い出し立ち寄ってランチすることに。ナンが大きく美味しいし都心より1割ほど安かったです。
そこからまたなんとか綾瀬川沿いのサイクリングロードに復帰し、元荒川の近くまで北上。時計を見るとそろそろUターンしないと帰宅までに日が暮れそうな感じだったのでUターンというか西へ転進。ニューシャトルの終着駅をかすめ、埼玉を南北に貫く産業道路に出ると南下し、遺跡で有名な土呂から見沼田んぼを貫く芝川に沿った道を辿り進みます。
東武しょう油田舎線もといアーバンパークラインを渡り大和田公園近くから西側の代用水沿いの道に入ります。
こちらは東側と打って変わってすぐ傍まで住宅が密集し、木々も深く鬱葱とした感じでちょっと路面もザラザラ。おまけに未整備の砂利道やそもそも代用水傍に道がないパターンもあって何度か大回りをする羽目に……
(ロードとはいえエンデュランスモードのタイヤを履かせているので締まった砂利道なら全然イケるんですけどね)
と何回か迷いながら東浦和駅脇を通り抜け、武蔵野線を渡りあと少しでフィニッシュ!と思ったら油断して道を間違えたまま走ってしまい、気が付くといつの間にか再び北上し4車線の第2産業道路に出てしまって慌てて川口市の北端まで南下。市内の知り合いでロードに色気示してる生贄迷える子羊の為に最近できたというスポーツバイクショップへ偵察の為に回り道して今度こそフィニッシュ。
ちょっと店主と話してから今度は自分の行きつけの店に寄って駄弁ってから本当に帰宅
総延長70㎞ほどほぼ半日のポタリングDone
とりあえず埼玉近辺の人には荒川CRよりもオススメかも