月と太陽と星と水瓶と

飛鳥井誠一のお仕事や近況です。略歴はこちら> http://profile.hatena.ne.jp/A-sky/

私はユングよりパスカルの方が好きだな

蒸し暑さと仕事がなかなか決まらず腐りかけ、半分ニート化している飛鳥井です。

いちよう、回避策として、週2~3回銀座の或るロビーを借りてノマドっぽい事したり、週1程度のサイクリング(ロングライド)をするようにしています。

7月には1回のサイクリングで100㎞を越え、ナイトライドも経験するなど色々ありました。ただ、その後体調不良が続き、自転車に乗れていません。

 

さて、今回のエントリの題は或るエロゲのサブヒロインのセリフです。

深い意味はありません。ただ、エロゲというか表現について思っている事を

 

LuxとUmbra

最近、特にここ1年Twitterでは「表現の規制」について気にしてそういう関係の呟きをするアカウントをチェックしています。先に宣言しておきますが私は最近ネット上で言われる「表現の自由」はあり得ないと思っています。なぜなら、それが「表現の自由」に仮託した実のところ(オタクが好きな表現の無秩序な許容)を求める場合が殆どだからです。

そんなもの

「時と場合を考えろ」

でフィニッシュですが、消費者側が勘違いして「時と場合は考え」ずに認められるべきだと主張するケースが見受けられるのが凄く危ういと思っています。

「時と場合を考え」てくれればそれ以上は文句は言わない人たちにすら
「お前らの言っている事は表現の自由への侵害であり絶対に許されない」なんてやっていれば本当の「表現の自由の危機」の際に相手にされなくなる恐れがあるのによくそんなことできるなぁと残念に感じています。

オ タ ク の 言 う 「 表 現 の 自 由 」 な ど あ り 得 な い

オタクの好きなマンガ・ゲーム・アニメは勿論、文章・小説は受け手に楽しさ・喜び・快感をもたらす事もあれば、怒り・悲しみ・嘆き・不快感をもたらす事だってあるという事は大前提だと思います。そう、文字一つが人を活かすことが有れば人を殺す事だってありうる。

それは人間誰しもが光(Lux)と影(umbra)を持つのと同じでその人間が生み出した創作物も同じ事。10人触れて皆楽しいモノも存在しないし逆もまた然り。だからこそ、折り合いをつけていかなくてはいけないと思います。

ましてや、ネットが普及し、今まで知りえなかったことや考え方を私たちが知ることが出来るようになって、私達だけのものだからこれはこのままでいいというのは通用しなくなってきているはずなのに頑なに変化を拒んでいては恐竜の様に絶滅しかねない。それだけは避けてほしい。

で、私はもっぱら社会に出てからコミケカルチャーやエロゲーに触れるようになったのですが、自分の「こんなのあったらいいな」を超える表現に沢山触れることが出来ましたし今もそれが続いている事は嬉しい事だと思います。
幻影がきっかけで色々考えて文章書いたり世界を思い描くようになり、自分も拙いながらにそれが出来る事と生み出され、既に世に送り出されたモノに触れる度に感動します。

エロゲーやってて萌え萌えエロエロな中にいきなり

ユングがどうとかSE(システムエンジニア)とはどういうことをする・考える職業かとか?真珠がどうやって育まれるか?ってうん蓄がさらっと出てくるんだぜ。スゴクね?このテキスト書いた人本当に凄いと思う。或る漫画を読めばラテン語勉強できる位ラテン語やそういう文化・背景が描かれていたりもする。コミケに行けばそんな人と出逢えたりするんだぜ。そういう人たちと知り合ってどっか外で酒飲みながら話す方がお金かかっても一人で家飲みするより数倍価値があると思う。

そういう素晴らしい事もあるからラノベやゲーム・漫画やアニメは勿論エロゲーコミケにも無くなってほしくは無い。ただ、さっきも述べた様にこのままではいられないと思うし何とかうまい落としどころが見つかってほしいと願っている。

まあ徹夜して行列作って転売がどうとか違法ダウンロードがどうとか政治家のオカズにされるとか余計な部分でネタになるのはウンザリ。

めんどくさいけど今のワンフレーズで乱暴に突き進むんじゃなく色々考えて・話し合って前に進めるとみんな幸せになれるんじゃないかなと思います。

 

 

その先に私が居られるかは分からないけど……