スタンプラリー~ビュー富士川~リゾートJINRIKI~ASAMAPart2
10/22(二日目)
ちょっと体がだるいというか筋肉が張り気味。昨日の出発前の時点ですでに大分疲労がたまっていたのでそのせいだろう。
宿の軒先で自転車を組み立ててゆるゆると走り出す。
まあ、最近話題になったかぼちゃの馬車の魔法使い役の銀行もここが本店だったりするのは余談。あと、この街と某アニメとのコラボはファンというわけではないけれど地域と共存しての発展のきっかけとして末永く続いてほしい。
さて、ここからはペダルをシコシコ回していく。
通るのは景勝地「千本松原」に沿って海側に造成された防潮堤上の道路。
多少、海砂が載った箇所もあるが見通しが良い為、容易に避けられる。
意外なのは平日の午前中にもかかわらずロードバイクに乗って走る人が結構いた事。10人以上とすれ違った。
残念だったのは、こちらから挨拶しても知らんぷりな人が殆どだった事か(10人中2人位)まあ、こちらは無印のロードもどきに派手な2次元ウェアだったし胡散臭く見られたのかも知れない。
余談ではあるがこの道を1か月前にも走っている。松田から南下して沼津を周った日の夜、しかも失敗してライトのバッテリも空になってしまった中で。
幸いなことに、その夜は十三夜。雲が無く月明かりが松原と駿河湾を優しく照らす中をただ波の音を聞きながら走ることが出来た。
絵にも描けず、スマホのカメラでは残せない印象的なひと時だった。狙って味わえるものでもあるまい(本来、夜の無灯火はダメです念のため)
これから向かう富士川沿いの国道52号は車でも2~3度しか走ったことがなく、大変だった印象しか残っていないので昼食含め念入りに補給する。
ここを出ると、ヒットした某アウトドアアニメの聖地まで飲料食料を補給できるところが無さげだったし、実際なかった。
駅前でアニメの話中のネタトークで出ていた団子が本当に銘菓になったのぼりが出ていて目が点になる。
残念ながらそののぼりが出ていたお店はお休みっぽかったがその数軒隣に普通に身延まんじゅうと出ていたので一服がてらにお店に入る。
アニメのまんまに店員のおばちゃん達がお茶まで出してくれたので店内でお茶しながらmgmg。
普通に美味しかったし、安いし身延まんじゅう(身延駅向かい)の栄昇堂さんオススメです。
地方発送もされているとの事。
さて、次の停車駅のスーパーゼブrもといセルバまでざっと30分コース。日が傾き、山間部という事もあり昨日以上に寒くなりそうなのでペダルもさらに回していく。しばらく県道を行くと本栖湖に繋がる国道300号にぶつかり、川を渡って国道52号を走る。土手のような土台の上に敷かれたこの国道は先ほどよりは道幅広くアップダウンは少なめだけど車の量が段違いに多く神経が磨り減る。
山梨県内、かつて私が住んでいた所の傍にも店を構えるスーパー「セルバ」。そのみのぶ店で一息入れて出ようとすると細い国道の裏道を警官がこっちに向かってやってくる。何もやましいところはないのでその脇をすり抜けて国道に戻ろうとする。合流地点ではほかにも数人警官がおりどうやらシートベルトか携帯の待ち伏せトラップをやりかけていたようだ。
さて、引き続き国道52号を北上していく。暫くはこの道以外に無いので頑張るしかない。が、アップダウンとカーブ付きのロックシェッドが立ちはだかり私の脚を引っ張る。当然ペースは落ち道幅も余裕ないのでトラックに煽られる。歩道に入れって?交通量が多いわ、あるのが川側の反対車線にしかないしで堪えるしかないのでドライバーさん(わたしもたまに運転する)堪忍してほしい。
先に進み目の前が徐々に開けてきた。甲府盆地の南端にたどり着いたのだ。日がほぼ沈んだのでライトも点けてさらに北上する。
狭い対面通行2車線の道が多くて疲れる。甲府まであと10㎞というところで出くわした街の和菓子屋さんで饅頭を食べてあと一息頑張る。
山梨県の道路情報で必ず名前が挙がる渋滞の名所、国母立体を潜り真っ直ぐと駅前を目指す。あと一歩というところで川を渡り東へ進路を取る。駅前は僅かだが堀など城跡が残り、丸の内などそれらしい地名も残っている。
駅前はアーケードが東西南北に伸びているものの今一つ活気が感じられない。夜という事もあってか水仕事関係の人が多く闊歩し、
私はそれを避けるようにアーケードを少しそれた。すると一気に灯りが減り、車通りもまばらになる。
薄暗い街を暫く歩き、左を向くと平屋のこじんまりとした銭湯が姿を現す。
「都温泉」
中に入ってから山梨の銭湯一覧表を見たがどこも○○温泉と名乗っている。どうやらそういうお約束らしい。その中にはかつて山梨に住んでいた時愛用した共同学生アパート兼銭湯「泰安温泉」の名前もある。大人400円である。
脚を延ばしてゆっくり湯船に浸かれる感慨と共に撮影していたらおっちゃんがいぶかしそうに声をかけてきた。この銭湯のご主人だった。払って中に入る。四角い湯舟と質素な洗い場で素気はないが手入れが行き届いていて安心して入れた。
中は私一人。途中、若い男性が入ってきて先に上がっていった。足をゆっくり解して上がるとおっちゃんが心配そうに声をかけてきた。私としては普通だが遅かったので湯あたりしてないか心配になったそう。
そこから色々話して湯冷めしそうになったので記帳して失礼した。
晩飯は山梨だし、ワインで一杯!と行きたかったがあんまり贅沢もできないのでラーメン屋でもつ煮と瓶ビール一本、餃子とラーメンでさっくり終わらせた。