月と太陽と星と水瓶と

飛鳥井誠一のお仕事や近況です。略歴はこちら> http://profile.hatena.ne.jp/A-sky/

鴻沼川~(霧敷川~逆川)~鴨川

終わりの始まり

 
今回は、2か月近く前に走った鴻沼用水の終点より下流にある彩湖道満公園と秋ヶ瀬公園に挟まれた埼玉県道さいたま朝霞線の秋ヶ瀬橋交差点がスタート地点です。
 
ここから大宮方面に目を向けるとそこそこの大きさの堰とその脇に河川施設らしきものが見えます。

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これは今回の往路鴻沼川+以前走った鴻沼用水の調製施設で現道に近い高さと車道っぽい幅もあり旧秋ヶ瀬橋に繋がる堤防道路の一部のように思えます。
その堰に向かって県道を浦和側に向かい走り出します。すぐにY字の交差点となりここを左折し今度は桜並木を抱えた橋が現れます。
ここで先程の堰を見ます。改めてここが今日のスタート地点、鴻沼川の終点の鴨川放水口であり終点でもあります。

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鴻沼川の桜並木を走り出したら早速面白いものが目に入りました。今走っている道のすぐ下に藪と化した舗装路が両岸にあるのです。
 
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春が楽しみな並木道、一段下の廃道

 

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先日の鴻沼用水の終点
洪水対策かと思いますが元々住居や施設がギリギリまで迫っているところでもあるのでちがう可能性も。
ちなみにこの区間の名称は「秋ヶ瀬緑道」、中浦和駅近くに看板が設置してあります。
 
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で、ここからですが川沿いには道がなく終点まで川に沿った道は存在しません。地図上では存在してもほとんど砂利道の藪でマウンテンバイクを除く自転車で走る道ではありません。地図を頼りにジグザグに橋を左右に渡りながら進んでいきます。
 
首都高さいたま新都心線と広い県道を渡ると少し景色が開けます。下が調整池、上は公園となっていて子供連れ2・3組が遊んでいました。
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その先で大宮駅方面に曲がると地味に古い橋が交差点手前に見えてきます。名称は「日の出橋」昭和41年竣工です。ここまでくると川というより用水路のレベルです。昭和のコンクリと鋼板による護岸の中に木製の梁があるのが趣深く感じます。
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そして次の橋に来て私は「???」となりました。
キン肉マン……なぜここに?ひょっとしてこのあたりの橋に他の超人もあしらってあるのかッ!?(結果ここだけでした。おかげでますます謎)
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その後も大宮の住宅街をのんびり進みます。
駅前に繋がる拡幅中の大通りを渡り少し行ったところで鴻沼川の横に公園があるところに出くわしました。桜木公園といいます。
が、ここでグンマ……じゃなく埼玉を知ることになるのでした。

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鴻沼川沿いになんか土嚢が積んである。家の工事か何かかな?……
………
……
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「災害復旧工事の為桜木公園が使えなくなります」
かわいい猫耳のマスコットが添えられた臨時の看板には驚きの内容が記されていました。
‐災害復旧?大宮のど真ん中で?新幹線の駅まで1キロないんですがここ‐
 
この土嚢は鴻沼川に隣接する住宅が土手の流出による倒壊を防ぐためのものだったのです。スタート地点からは想像もつかないような小川になっても「川」なんだなと再認識させられました。
気を取り直してのんびり先へ進みます。
 
次はバスもひっきりなしに通る狭い県道がY字に分岐する交差点の脇に出ました。
ここで鴻沼川に目を向けるとこちらもY字に分岐が見えます。橋の名前を確認しようとしたところ目に入ったのは
「きりしきがわ」の文字
あれ?ここは鴻沼川じゃない?それとも分岐の一方?
 
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きりしきがわの文字と羽を休める鳥


よく観察すると大宮市街地に向かう方は地図で全くと言っていいほど後を追えません。
もう一方はあらかじめ確認した通りこのまま線路を潜って上尾方面に向かいます。
この後は住宅と住宅の狭間を流れて埼京線日進駅近くを暗渠で潜ります。
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そのまま大きな企業拠点とマンションを通り、宮原駅近くに
差し掛かったところで再び開けます。そこから暫く川の側道で高崎線に近づき、新大宮バイパス陸橋の下で方向を変え、徐々に線路から離れつつ北北西に向かい、再び道路ではなく住宅やマンションの傍を縫うように「登っていきます」
古い団地のエリアに差し掛かったところで真西に方向を変え鴨川に向かいます。
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ついに分流地点!
と思いきやよくよく見ると鴨川に向かって注ぎ込んでいて想像とは真逆の光景に混乱。
帰ってから調べてみると埼京線を渡った傍にあるマンションと拠点の付近で鴻沼川が終わり、反対方向である鴨川に注ぎ込む別の小川になっていたのでした。
 
 
川越線を渡った辺りで実は入れ替わっていただと!?
驚きの結末に衝撃を受けつつ、上尾方面に向かいます。
農耕地・空き地と住宅が入り混じった郊外の道を緩やかなアップダウンを繰り返しつつ行くと上尾駅の前に出ます。
10年ほど前に1年位この近所にバイトというか仕事で通っていました。懐かしい。
そこからさらに桶川方面にほぼ一直線で伸びる県道を辿って北上します。桶川駅近くまで来ると目の前に木々に包まれた公園が現れ、ここを右折すると桶川駅、私は左側に向かいます。道幅がやや狭く舗装も荒れた道に出ると暫くまっすぐ行きます。電柱の住所標識を見ると「桶川市鴨川」、そうこの近くが鴨川の始点です。正確な始点は捕捉していませんがとりあえず鴨川町1丁目1番地を探します。

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風が語り掛けます。うまい!うますぎる!
と、その前に、目の前に現れたのは強烈な印象を残すCMが名物の埼玉銘菓「十万石饅頭」の看板、そういえばここまでほとんど休憩らしい休憩も昼食も摂らず来たこともあり、せっかくなので十万石饅頭を買って食べようと店に入ります。すると程よくひんやりした店内と麦茶のサービスが用意されていました。
 

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せっかくなので十万石饅頭とミニケーキを麦茶と一緒にいただき、同居の両親への土産に和菓子(和三盆)を買って出ます。
十万石饅頭の真向かいの細い道から探索を続けます。
古い曲がりくねった住宅街を抜けたどり着いた鴨川町1-1には長く続く幼稚園が在りました。湧き水は無さそうですが園庭は広く芋ほり用の畑や大きな木がありました。
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幼稚園前と疑わしい暗渠

 

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暗渠2
今度はここを折り返し地点に鴨川を終点に向かって辿っていきます。
Googleの空撮地図で見ると怪しい暗渠が先ほどの幼稚園近くまで延びています。その暗渠を下り、少し行くと急に目の前が開けます。
突如、川が現れそこに導水管から音を立てて水が勢いよく注がれています。
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何故かカブトムシのモニュメント付きで「カブトムシのオシッコかー!?」と言いたくなるのを堪え、ペースを上げて南下します。
川幅が広がり右岸には散策用の歩道も整備されていて気持ちいいですがあんまり長くは続かず道幅は狭くしまいには草だらけの砂利道となり、先ほど逆川から鴨川に出たポイントの対岸側に出ます。
更に砂利道は続き、一本の橋が見えてきた所で遂に住宅の脇の細い階段で川沿いの道は潰えます。
橋に上がった所で辺りを見回すと緩やかな丘に挟まれた住宅の並びと一本の道標が視界に入ります。
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なぜここに?
「秋葉道」
といっても秋葉原への道ではなく(若干関係ありますが)静岡県浜松市の山奥に本山がある秋葉神社へつながる道という意味の古い道の呼称がなぜここに?
謎が残りました。
 
Wikiなどの情報を集めると正確には遠州の本山ではなく、現在のさいたま市西区中釘にある秋葉神社に繋がる道だったようです。
 
Wiki(上尾宿 名所・旧跡・観光施設)>
  • 庚申塔 :青面金剛像庚申塔。道標を兼ねており、「是従 秋葉へ壱里十二町 ひら方へ壱里八町 川越へ三里 (訳:これより、秋葉へ1里12町、平方へ1里8町、川越へ3里)」と刻まれている。西進すると秋葉(旧・秋葉通り)から平方河岸(現・平方地区)を越えて川越に至る。所在地は上尾市栄町1(「馬喰新田」バス停そば)。
 
上記の距離に近い処が西区中釘の秋葉神社なのです。
 
さらに調べてみると、そこに秋葉神社が勧請されたきっかけとしては遠州の神社(藤枝、飽波神社)が関わっている説(異説として小田原最乗寺の開山了庵禅師が秋葉大権現を勧請)があるとの事で何にしても遠く駿遠の地と繋がりがある事はうかがえます。
 
ちなみに秋葉神社には別の漢字を読み替えておなじ「あきは」とする社がある(長野県、諏訪大社との中間地点で(すわ)とも読み替えられる)のですがこの、飽波神社も「飽き波(あきは)」と読めなくもなく飽波神社の由来には秋葉大権現は出てこないのですが何かしら関係があるのかもしれません。
 
さて、ここで橋を渡り、曲がりくねった上り坂の途中で右折します。学校のグラウンド横を通り、鬱葱とした森が迫るあぜ道に入ります。左側に小さな池が見えます。(三貫清水)案内の看板によれば太田道灌がこの清水を用いた地元民のもてなしに褒美三貫を与えたことに由来するとのこと。
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反対側に目を向けるとヤギがのんびり草を食べていました。鶏ものんびり歩いています。
 
しかしここで川に近い道は終わり車通りの激しい都市部の道を縫うように辿ることになります。大きな国道16号17号バイパスを渡り、中央区白鍬の付近から県道市道をできる限り川に近いところを選んで走ります。埼大通りR463をジグザグに渡りようやく鴨川沿いの道が復活します。ここまでくるとゴールまであともう一息。

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大きな堰
そして無事に完全に日が落ちる前に今日の行程を達成しました。
 
今回、距離の割には大変で走っている最中の収穫は少なかったのですが帰って机上の考察で色々得られ有意義な旅となりました。

エッセンシャルなスマホ

 

もう、おわりだね(小田和正ちっくに)

今年一月、2年ガッツリ使ったASUSのZenFoneZoomがさすがにバッテリ弱り気味になってきた所に、MotorolaのMotoZ2Play+ハッセルブラッドのtruezoomを導入したのですが、使ってみるとカメラがZenFoneに比べると画質がいいかというといいと言い切れずレスポンスは悪いし、カメラアタッチメントをつけたり外したりするのはやはり面倒、アプリも純正がいまいちなのでOpencameraというアプリに切り替えた位。止めを刺したのが7月のMotorolaパッチ配信かデレステのアップデート以後、それまで余裕でこなしていた3D表示がガタガタになるわ2Dプレイ中もぎくしゃくする事が起きるわでイライラMAX

そんな所にツイッターのゲーム開発者のアカウントが或るスマホを紹介していたのを見かけて買い替えを実施。

 

ちなみにMotoZ2セットはやれ本体に傷だ、カメラユニットに凹みだ、レンズに埃入ってると減点されて持って行った某店の買い取り価格の3分の2、新品購入時の3分の1にしかなりませんでした……(ノд-。)クスン

(元買取側の人間なのでその理由もわかるんですがやはりつらいものがありますね)

 

いつもと違う

で、Amazonで注文。といってもいつものアマゾンではなく本家アメリカのAmazonを初めて利用。アカウントは別管理なので改めて登録、スマホからだと携帯番号で最初ID登録になるのでメールアドレス入れなくても買えてしまいます(あとで困るので設定から追加しましたが)

最安時は250ドルくらいまで下がったらしいですが私が手を出したときは279ドル、そのロット逃して結局309ドルでした。それでも、仕様を考えると激安で下手なアウトレットを買うよりも余程マシです。配送はプライムでゴージャスな有料プランから松竹梅の3段階で選べます。今回は可もなく不可もなさそうな竹(的プラン)で依頼、注文から2週間ほどで着きました。国内は成田からSGH(ぶっちゃけ佐川急便)でしたが普通に到着。というか、最寄り支店が遠いこと除けば電話一本で営業所止めや24時間受け取りもできるので私はネコより佐川派です。

で、届いたのがこんな感じ

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いつものアマゾンデザインの箱ですがテープが凝っていたり違う雰囲気 そして御本尊

ドキドキしながら中を開けると本体と日本でそのまま使えるACアダプタそして高そうなUSBTypeCケーブルとUSBTypeCからステレオミニジャックに変換するアダプタが現れます。ヘッドホンはお好きなのをお選びくださいという事の模様

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充電してから起動

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ZenFoneZoomやMotoZ2Play(ケース)と比較 コンパクトです

仕様では画面サイズは5.7インチとこれまで使ったZenFoneZoomやMotoZ2Playよりも大きいのですがベゼルレス&ノッチ型フロントカメラのせいかむしろ小さくなってます。

画面もQHDで明るいです。同じ画像(千佳ちゃん)で左がEssential 右がZenFoneZoomです

 

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技適も入っているので普通に日本で使えます。APもいくつかセット済み



これが到着するのと前後してデレステでARスタジオモードが実装されたのですがオートモードARは対応してないのが残念……

ハシシ(橋三昧)キメた

ここ半月、親戚の用事や自転車であちこち寄って撮った奴

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愛知県道r14 木曽川
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名鉄名古屋本線 木曽川橋梁

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東海道本線 木曽川橋梁

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東海道新幹線 岐阜羽島駅傍の用水路 向こう側が昭和的
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岐阜市 夜の忠節橋

埼玉県 芝川~荒川まで

 

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見沼の運河
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7月の龍神伝説ライドスタート地点を眺める

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跨線橋……でもなく歩道橋……でもない 跨道橋?

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橋の架け替え工事の片づけ中
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さらに暫く行くといい感じのアーチトラス

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徹底的にヨットの帆をイメージした橋

 

高(鴻)沼用水ポタリング

 

子鳴き爺と雷鳴

 
8/11。最初は6時くらいに起きてCerasusで羽村の動物公園へサーバルちゃん見に行こうかと考えて目覚まし時計をセットしたものの……
やはり不調が続いた今週の疲労が石になった子鳴き爺のように重しになって断念。抱き枕抱いて俯せに突っ伏して二度寝
何とか起きて昼飯を済ませてから、ちょっと日が陰っているのは気になったけど久し振りに敷き布団干して外出ようとしたら急に大粒の雨そして雷鳴。
そのまま3時間くらい積んだえろげに手を付けて不貞腐れてました。
5時前になってようやくネットの雨雲レーダーもクリアになったので銭湯がてらちょっとだけ出かけることにしました。
 
先ずは毎日の通勤路に沿って与野~さいたま新都心方面へ
与野駅を過ぎ、かつて11本の線路をまたぎ古く細いことから渋滞が頻発し交通の難所だった大原橋があった辺りまで行きました。
現在は新都心大橋なる4車線の立派なイルミ付きの単弦ローゼ橋が見沼方面まで伸びています。
明らかに整備前の旧道らしきところにちいさな鳥居を見つけフラリ
大原八枝神社という傍に墓地もある古くからこのあたりの集落と共にあったことが伺える社がありました。
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小さいけど清潔感あるお堂 由来紹介
かつては牛頭天王社と呼ばれたのが明治の廃仏毀釈の嵐によって祭神が変えられたと……ちなみにこの後寄った近くの北袋天神社にも牛頭天王が祀られ、コレラの流行が酷かった事が想像できます。
 
一旦、産業道路を渡り先日のツーリングで通った見沼の西の代用水に出ます。少し北上し、首都高を潜り数百メートルでお目当ての取水口が見えてきました。
その名は「高沼用水(こうぬまようすい)」
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由来と取水口裏の小さな橋。先が気になる……
見沼田んぼと同様に江戸時代に作られたものとのこと。ここからさいたま市鹿手袋(しかてぶくろ)まで伸びるとあります。鹿手袋は埼京線中浦和近辺の地名なので事前にグーグルマップで見当付けた通りです。
 

始点~新都心駅まで

 
早速スタート。細い用水路が滔々と水を湛え流れています。自転車でちょうどいいくらいの道が両岸を走ります。
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スタート直後の左岸、右岸、ステーキハウス
先ほどの産業道路が見えてきます。目の前のステーキハウスはこの近辺から足立区まで点在するのですがどこも昭和っぽい古めかしさと何故かコインランドリーが併設されており謎の存在。ちなみに知り合いが足立区内の店舗で食べたことあるそうですが感想は(以下自粛
 
脇を通り再び用水路を辿ります。住宅街途中の道路橋が思いの外オーラを漂わせていたので一枚、高沼用水にちなんでか「鴻沼(こうぬま)橋」とありました。
そのまま自動車一方通行の小道を逆走するように辿ると新都心のショッピングモールCOCOONCITY駐車場が見えてきます。用水はその手前のコンビニの袂から暗渠化されほぼそのまま線路向こうまで続きます。
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鴻沼橋 暗渠手前の公園から はす向かい
 
ここでちょっとだけ経路を間違えて三菱マテリアル跡の方へ、そこで北袋天神社という小さな社に出会います。
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北袋天神社 由来
さっきの大原神社はお稲荷さんでしたがここはその名の如く菅原道真公です。小さな石の鳥居ときちんとした舞台が印象的です。
本殿の脇には浅間山の溶岩?がご神体の浅間神社とここにも牛頭天王社が在りました。
(あと三つ富士?の権現も)
 
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左の牛頭大王社 右の浅間神社 権現
 
再開発待ちの空き地を抜け、立体駐輪場脇の公園(暗渠)へ。川をイメージしてかちょっとうねうねしてます。
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暗渠の擬定地 そこから一瞬の開渠そして線路下へ
そして旧中山道をわたり線路の手前でちょっとだけ日向へ。このスポット最初に見つけたときは頭の中がはてなだらけになったのですがこの高沼用水の事を調べてようやく謎が解けました。

小学校~与野中央公園

 
ここから自転車で線路の向こう側、いわゆるさいたま新都心に行きたいのですがどうしたものか。
この時、先ほど渡った大きな道路がそのまま通じていることに気づかず(帰ってからこのエントリ書くために調べた時に発覚)
エレベーター使って新都心駅前のスカイデッキ渡るか道路橋を渡るか?ここはおとなしく新都心大橋を渡ります。
渋滞の名所なのに敢えて通行止めにして工事したと着工当初は話題にもなった所です。
(理由としては下が四六時中列車が通り、普通の橋の架け替え工事のようなプロセスが取るのが困難だったからのようです)
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先ほどの開渠の反対側 再び姿を現す小学校傍の交差点
橋を渡って先ほどのポイントの向かい側、暗渠の仮定地点に来ましたが手掛かりになるものが見当たりません。
線路を離れ、向かいに小学校を望む4車線道路を行きます。多分、この下を暗渠で通しているものと思われます。
というのは道の両側は高層建築物ということもあり暗渠がよほど深くない限り建物の下を通すのは考えにくいからです。
それを裏付けるようにT字の交差点の真ん中を抜けたあたりから用水路が再び現れます。しかも何やら農業用の堰と思しき遺構も見える形で。そして暗渠で小学校のグラウンドを抜けると現国道17号付近の暗渠を除いてほぼ開渠のまま終点近くまで続きます。
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この真下から 何か木の板でも差してやってたような遺構
 
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旧橋の供養塔もある橋のあたり R17と西友の近く
 
マンションの間を細くしかし豊富な水量で確かな存在感を示しながら流れていきます。
与野中央公園端部まで住宅街となった台地の縁を緩やかに進みます。与野中央公園傍で荒川からの分流であり、高(鴻)沼を形成していたズバリ鴻沼川に繋がる分水路の暗渠と水の交差点を形成しています。ここで道路を渡り公園の中に入ります。
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汚さがなくていい感じ 水の交差点?
 
その公園脇のあたりからは造成中のR463バイパスのあたりまで自転車でのポタリングにぴったりな遊歩道が続いていて気持ちがとってもいい!どんどん先へ進みます。もっとも日没が近づいて焦っていたのもありましたが。

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この右側みたいな道が結構長く続く
途中、南与野駅近くまで来るとコンビニの裏やラーメン屋や自転車屋(私の行きつけのスポーツバイクショップ)の近くも通ったりと寄り道も楽しめます。
 

南与野~終点鹿手袋

 
ここでいよいよ日が完全に暮れてしまいました。そして高沼用水を辿る旅も浦和の台地の縁を通る為、住宅地と農地やら処分場みたいな未開発の空間のせめぎ合う微妙な空間を辿ることになります。それにピリオドを打つのは地中から登る鉄道の高架、武蔵野貨物線の別所信号所(分岐)です。

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物流を支える縁の下の力持ち 貨物線
先ほどの新都心辺りの大宮操車場から北浦和駅そばで地下に潜った線路はここで地上に出てこの近くの埼京線中浦和駅、南の武蔵浦和駅武蔵野線西浦和駅で巨大な三角形の渡り線を形成しています。
 
ここで低い高架下を潜ると車一台は通れる路地で用水の終点までランデブーです。

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右に自転車屋 正面が埼京線中浦和駅 左は県道40号線
バイクショップ自転車屋そして中浦和駅脇を通り、その並び方にかつての西武帝国の威光が偲ばれるファミマ・西友の前を通ると再び貨物線の下を通り、市道からちょっと逸れた所で与野中央公園傍で接した鴻沼川に注ぎ込みます。そしてこの鴻沼川もさらに西進し、秋ヶ瀬公園と荒川彩湖公園の間で鴨川に合流、間髪入れず荒川に合流します。
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終点近くから貨物線を眺める 真ん中の小さな排水口が終点 排水口に至る暗渠
本当にこの辺り田んぼと水の土地だったのが伺える旅となりました。
 

傷心、焼身の誕生日旅行

7月20日 (旧)海の日
 
また一つ吐死をとりました。
昼も夜も休みを取って最初は家族旅行に行くつもりでした。
2週間前までは
 
両親は年老いたものの健在で現在同居していますが殆ど会話をしません。
去年色々有って25年近い一人暮らし(2年ほど中断区間あり)にピリオドを打って今の賃貸マンションで一緒に暮らすようになりました。両親は築30年の家を売りました。彼らには彼らの考えのことがあってのことかと思います。
半年近く準備と打ち合わせをして決めたはずでした。
今月頭、話があるといわれて聞いたら今の住まいより「(クソぼろい)URの方が良かったとか更新で親戚に頭下げるのが嫌だし中古の一軒家探してきたので移りたい。お前は一人暮らしでも構わない」などと言われるわ
今の住まいで8か月。家もその同時期に始まった今の仕事も落ち着きこなれてきた矢先にそんなこと言われたり、いちよう草津での家族旅行の話を振ったら「わしら温泉には入らん」と吐き捨てるように言われ、もう誘う気もなくしました。
 
そのうえここ最近の酷暑で自転車で出かけるのも躊躇するような状況で、出発直前の土壇場に宿代わりにバンガローを一人で予約して木曜の晩に出かけました。ここまでむなしい気持ちのまま出るのは体壊した某ゲーム問屋勤務時の休日に国道299号線十国峠に行った時以来です。
 

非国道の旅

 
ともかく、誕生日である金曜日に昼の仕事も夜勤の某スーパーも休暇を取ったので車に荷物を突っ込んで木曜日の夜10時過ぎに出発し、幸楽苑で腹ごしらえを済ませ本格的に走り出します。とりあえず、明日の昼過ぎにキャンプ場に着ければいいのですが普通に行くのは飽きたので思い切って「国道を使わずにどこまでいけるか?」という挑戦をしてみました。
店を出て、県道・市道を伝い旧中山道に出ます。ここから鴻巣辺りまではこの街道筋で行けるのは自転車で確認済みなので進みます。鴻巣の先でそのままでは国道17号に出てしまうのでY字交差点を左折しJRを跨ぎます。ここから照明の数は少なくなり、くねくねと住宅地を進みます。そしてそのまま熊谷まで行こうとしても踏切に出て国道に出るように仕向けられます。何とか堪えて進み続けると2車線から1車線に狭まっていよいよ家もなくなり、急に真っ暗で小高い丘地に出たと思ったら、なんと荒川の土手に出てしまいました。
まあこれはこれで好都合ではあったので道なりというか川沿いに進みます。信号ないしね。
2~3キロ程土手の側道を走り再び住宅地そして熊谷の西口先辺りで秩父鉄道と国道跨ぎ高崎線に沿って……いかず本庄辺りまで行き当たりばったりの県道旅。
そして本庄の旧市街地に差し掛かったところでどうやってもこのまま国道を使わずに群馬に入るかナビの地図見ても見当たらなかった為、若干Uターンする形で県道14号線上武大橋を越えることにしました。タイミング悪く後続車両が来た為写真は撮りませんでしたが現在建て替え工事中の様で利根川を渡る結構な大きさのアーチ橋は工事の進展とともに無くなりそうな感じでした。
 
とりあえず埼玉県を県道で脱出できたので目標達成でもあり国道で急いでもよかったのですが、幸か不幸かそのまま国道354号から格下げになった県道に入ってしまい高崎駅前まで完全に県道ドライブ。駅前の一部500m程と国道17号線と群馬県道25号バイパスの接点を見落として100m程、あと吾妻線郷原矢倉駅間の2~3キロを国道145号入っただけで最終的に長野原草津口駅裏の国道292号との合流まで県道で行くことができました。
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現在建設中の上信自動車道の橋 川原温泉付近での朝
案外路面状態も良く日中の交通量も少なそうなところも多く、自転車旅にも使えそうな感じです。
(発 埼r40~市道~r164~r57~r365~市道~r75~r86~r23~r45~r355~r14~群r297~r295~r142~r40~r13~r136~r121~r12~r25~R354 田町北~本町3丁目~r129~R17問屋町入り口~小八木町南~r25~r35~r28~r237~R145郷原矢倉駅前~町道~r375~r376)
 

ホット尻手(Shit)!

 
6時前に尻焼温泉の無料駐車場に着いたのでちょっとだけ仮眠。差し込む日差しの暑さで目覚め、尻焼温泉に浸かりに行くことに。
河原がそのまま露天風呂とは聞いてはいたけど掘っ立ての脱衣場兼湯舟以外全部暖かいというか熱い温泉だこれ。草津の白旗とかに負けないくらい熱い。無理!
川の流れを利用して温度を調節するって聞いたけどそもそもあんまり流れていないしこれどうやって薄めるのさ……と思ったら
後から来た男性が堰を伝って対岸に荷物を持って渡り、次々と脱衣場の背後から塩ビパイプを持ち出すので何が始まるのかと思ったら、山から流れこむ渓流をパイプで分流させて自分の作った湯舟に注いで温度を調節するやり方もあるのかと知ってリベンジを誓うのでした。

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開放感がたまらない。しかし熱かった。画像左奥にパイプ付けて右端まで持ってくるのが正解らしい
結局、備え付けの洗面器で湯を浴びるだけでした。まあ、開放感は半端なくて「裸族もいいかも」と思ったりしたのは本当の所。
 
ここから草津に抜けて渋峠行こうかとおもったのに県道が通行止めだったので長野原まで戻ることに。
ここで行きがけにちょっとだけ気になった太子駅跡に寄るとパトカーが止まっていてちょっと物々しい感じ。よく見ると広い駐車場の一角が土俵みたく区切られていたり、そう、ヘリポートとヘリの離発着時の立会いで駐在さんが出てきたのでした。
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群馬県警のヘリコプターが着陸した太子駅跡
そしてタイミングよくヘリが近づいてくるしでいいものが見られましたよ。
それから肝心の太子駅跡も古い鉱山支線の遺構が程よく朽ちたもので廃墟好きの人の気持ちがちょっとだけわかりました。
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この荒れ方と光の当たり方が何とも言えない
 
そこから国道145号線「日本ロマンチック街道」で長野へ向かいますがとにかく暑い。途中の西友で補給をすると車の中がちんちんに熱い。(余談ですがこの西友真田店のすぐ近くが真田氏発祥の地の模様<だからどうした)
 
そのまま南下し上田市街を抜け、いつも混んでる国道18号線ではなく千曲川対岸を走る県道77号線へ。ここがまた……
この道は数年前まで何度か使ったことあったものの殆ど日没~夜明けだったので見落としていたある遺構に気付いてそのすごさに圧倒されることに
 
車2台分ギリギリな住宅街をにょろにょろ抜ける道を行くと目の前に小高い山が迫り、最近できた高架をくぐり抜け……
……
…………
 

廃!隧道

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何この山⁉ 虫歯みたいに山腹がえぐれているッ!そしてその袂に横たわる明らかに廃なロックシェッド!?
 
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えぐれ方がすごい岩鼻 半過隧道の記念碑
 
思わず車止めて見とれました。
で、ちょっと探索というか散策 
誰ですか?ワルイニャンコの真似とか?そんな危険なことしませんよ(棒読み)
とりあえず石碑を拝見し、ロックシェッド(隧道)の名称を確認しました。
石碑には全文熟読しなくともこの岩鼻と呼ばれる個所近辺が古来、交通の難所であり人々が苦労して行き来したことが容易に読み取れました。そしてこの県道、古称「力石上田線」の開通にも多くの苦難が伴ったことも。
何度も感嘆の溜め息をつき先に進みます。が、今度は先ほどの岩鼻を通した国道バイパスのせいなのか県道77号線が分断されているところに出くわしました。後で調べたところ、先ほどの岩鼻以外のこの千曲川南岸の区間は地質が脆弱なのか落石が度々起きているらしく県道と並走するように山をトンネルでパスする国道バイパスの開通で川と山に迫られた狭路区間を通行止めにしたようです。
このまま廃道化してしまうのでしょうか……
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長野側の警告 そしてバリア

湖畔ちほー

 
気を取り直してそのまま山岳区間に入り、国道403号線~道の駅坂北を伝い、目的地のキャンプ場へ
湖がきれいな某エリアです(察して
それにしても暑い……受付のそばで猫が親子でぐだってました。
そしてキャンプ場の人には一人でバンガローを借りることを
「言っちゃナンですが、二人分払ってもらって駐車場代含めると素泊まりの宿の方が良かったんじゃないですか?」
と管理人さんに言われて民宿のことを今更気づくなど。
まあ、湖畔でこんな↓事したり、まあ釣り合うだけの体験はできたので良しとします。民宿じゃちょっとできない体験をね。

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きーもちいいー
荷物を置いて一息つくと少し早いですが掻いた汗を流しに近くの温泉へ
ここでおみやも入手し、来た道を少し南へ戻って市街地に出て晩飯の材料と機材を購入。
カセットコンロは用意してきたのでダイソーでフライパン買ってめったに食べない上等な牛肉を西友で買って帰るころには日が暮れていました。
で、持参したノートPCで動画垂れ流しながら晩酌開始。
共同炊事場で肉を焼きだすと窓の向こうに怪しい影二つ
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肉 管理等のぬこ。貴様、見ているなッ!
ダメだ。君たちにあげる分は無い。
まあ、信州牛のステーキはスジが強くて私には安物の肉で十分という結論には至りましたが……
 
日が暮れて10時近くになったのに窓全開でまだ汗掻くとかほんとおかしい(地域的に
おやすみニャー
 

DRY YOU TEARS

5時ごろおトイレで目が覚めるとちょうどいい気温。暑くもなく涼しすぎるわけでもなく。
すでに起きて色々始めている人もちらほら
ふと湖に目を向けると息を呑むような光景が目に入った。
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もやのかかり方と湖面の反射が何とも言えない
割高な素泊まりの宿でしたがほんとこれで元取れたと思います。
日が昇り、何とかブックフェアとかいうイベントでキャンプ場全体が喧噪に包まれ始めたのでさっくりと片付けて離脱。
とりあえず帰り道というつもりでぶらぶら
知人から5月に教わった珈琲屋さんで涼んだり、無名の沼撮ったり高側道の景色楽しんだりしながら軽井沢方面へ向かいます。
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みあさこーひー 池というか沼
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姨捨SAの下を潜ると千曲平野が一望
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棚田になっているので下から見るのもいいかも。一望できる。


本当に暑かったです。エアコンガンガンかけてもやっとという陽気でした。
 

ダム見学会

 
お昼をラーメン大学で済ませ、そろそろ高速道路乗ろうかとお気に入りの浅間サンラインを流しつつ給油を済ませるとある看板が目に入りました。
「金原ダム 見学会 15時まで」
時計を見るとすでに14:30近く、距離は数キロで10分強でたどり着けるならと寄ることにしました。
この金原ダム、5月に浜松~糸魚川C2Cを実施した際に立ち寄った美和ダムの展示室の長野ダム一覧で見つけて、その造形がとても印象深かったダムだったので機会があれば寄ろうと思っていたのでした。
こんなダムです↓
 

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どうみても前方後円墳です。本当にありがとうございました。
 
途中で間違えて別の集落に行きそうになりましたがなんとか10分前に滑り込み、係の人にお願いしたら快く管理事務所の車で管理棟まで送ってくださり、説明や資料までいただき、帰り道は通常は閉鎖されている管理専用道を通って見せてくださるなどサービス満点でした。
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パンフ ひんやり導水管 ダム汁は無いです はたらくくるまたち
満喫して下り、あとは信越道をのんびりと…絶望の我が家へ(曇った瞳
 
えいえんのなつやすみがほしい。にんげんやめたいなー

さいたま龍神伝説Ride

名は体を表す

とはよく言ったもので先日、本屋で見かけた郷土関係の本に触発されてさいたま市内の一大農耕エリアである「見沼田んぼ」を回るポタリングをしてきました。

さいたま市政令指定都市ということもあり区制が敷かれていますが見沼という地域はその中にも「見沼区」が存在します。ただ、実際には北は蓮田市上尾市、南は川口市にまでかかる程巨大です。江戸時代に今の農耕地帯としての基礎が築かれ、首都圏の暮らしに水利と農業で多大な貢献を果たしてきた縁の下の力持ち的存在ですね。

しかも興味深いのは龍神伝説がその誕生を干拓によって農耕地化された江戸時代に集中し、千葉の印旛沼とも関連する所です。興味が出たら「見沼の龍神伝説」で検索!

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江戸時代の干拓事業が発端の龍神伝説というのが興味深い

 

パナマ運河より古く複雑な運河

さて、今回は見沼たんぼを東西に挟む代用水と川に沿った道を東浦和を起点に走りました。

武蔵野線と外環道の間を並行して走る県道で川を渡るところ、北には見沼を鎮める社の一つ「水神社」、南にさいたま協同病院を望むところからスタートしました。

見沼田んぼには三つの流れがあります。

将軍吉宗の時代の干拓で農業用水として見沼エリアの東西両端に敷かれた代用水、そして真ん中を突っ切る芝川。今回、その東側の代用水に沿って敷かれた舗装路で北上していきました。

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スタート地点付近の小高い橋から 橋の近くの水神社 さいたま市内で葡萄!びっくり

走り始めて間もなく武蔵野線を潜り抜け、公園を過ぎると視界が開けていきました。

正直路面状態も景色も期待していなかったのですが思いのほか良好で、天候も曇りで気温も程々。6月頭に現在ロードバイク検討中のHな文章書きの知人と走ったつくばのサイクリングロードに引けを取らない楽しさ。そんな道がもっと身近にあったとは灯台下暗し。

某知人氏が自転車買われたら是非お誘いしたいものです。

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ヤギが草mgmg その向かいにはSuicaが使えると話題の有料道路料金所

走り続けると大宮の大和田公園の方面に西進するルートと、綾瀬川に合流し利根川大堰に続くルートに分かれます。当初は西側に向かうつもりでしたが時計に目をやるとまだ1時間立つか経たないかくらいだったので直進し見沼田んぼの北端を目指すことに。

 

少しだけ路面の荒れた狭路を抜け、車の多い県道を渡ると狭いながらもさらに整備されたサイクリングロードが現れます。気持ちよくペダルを回し続けると途中何度か市道・県道を渡り国道16号と宇都宮線が隣接した小さな踏切の所まであっという間。

踏切を渡るとちょっとした公園みたいなところが見えてきたので小休止。

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龍神とも縁深い弁財天 大宮市の名残 大穴なサイクリングロード

が、ここでレンガ造りの橋みたいな遺構が傍を流れる綾瀬川の両端にせり出しているのを発見。しゃぶるように観察。調べると戦前盛んに使われた川の上に農業用水を通すために使われた「掛樋」の明治直後のものとのこと(現在は埋め込みの導水管)

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100年越えのレンガ 見事
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縁に立ってみる

カレーでランチ

ここからちょっとだけ道に迷って大宮から栃木に抜ける幹線道路に出てしまったものの昔この近辺に住んでいた知り合いに連れていかれたカレー屋さん「ジョティ」がある事を思い出し立ち寄ってランチすることに。ナンが大きく美味しいし都心より1割ほど安かったです。

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すごく おっきいです

 

そこからまたなんとか綾瀬川沿いのサイクリングロードに復帰し、元荒川の近くまで北上。時計を見るとそろそろUターンしないと帰宅までに日が暮れそうな感じだったのでUターンというか西へ転進。ニューシャトルの終着駅をかすめ、埼玉を南北に貫く産業道路に出ると南下し、遺跡で有名な土呂から見沼田んぼを貫く芝川に沿った道を辿り進みます。

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蓮田付近で見かけた遮断機 大和田付近で見かけた風車 さいたまで風車だよ!

 

東武しょう油田舎線もといアーバンパークラインを渡り大和田公園近くから西側の代用水沿いの道に入ります。

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目立つ色合いユリ 名前がナルコユリとは弱ペダかよと突っ込みたくなった

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これがさいたま市という1枚

 

こちらは東側と打って変わってすぐ傍まで住宅が密集し、木々も深く鬱葱とした感じでちょっと路面もザラザラ。おまけに未整備の砂利道やそもそも代用水傍に道がないパターンもあって何度か大回りをする羽目に……
(ロードとはいえエンデュランスモードのタイヤを履かせているので締まった砂利道なら全然イケるんですけどね)

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女体神社 全国一宮一覧 昔住んでた町も載っててなつい

と何回か迷いながら東浦和駅脇を通り抜け、武蔵野線を渡りあと少しでフィニッシュ!と思ったら油断して道を間違えたまま走ってしまい、気が付くといつの間にか再び北上し4車線の第2産業道路に出てしまって慌てて川口市の北端まで南下。市内の知り合いでロードに色気示してる生贄迷える子羊の為に最近できたというスポーツバイクショップへ偵察の為に回り道して今度こそフィニッシュ。

ちょっと店主と話してから今度は自分の行きつけの店に寄って駄弁ってから本当に帰宅

総延長70㎞ほどほぼ半日のポタリングDone

とりあえず埼玉近辺の人には荒川CRよりもオススメかも

ハイ!ろぉど?的Coast to Coast③

3日目 エクストラステージはボーナスではなくボスのオンパレードだよね(死

サブタイトルはシューティングゲームでよくあったですね……


目を覚ますと流石に上半身を中心に疲労が抜けなくなってきていた。

ただ、自転車乗るには十分なコンディションは確保できているので輪行で帰らずにこのまま走る事にした。目的地は一昨日と反対側の海である日本海。ざっと130㎞。
1日目迷って予定より距離乗ったので3日間130㎞×3で390㎞とほぼ400㎞の見込み。

自己最高である。


折角なので朝風呂と洒落込む。お湯も昨夜に比べて心なしか優しい感じで体がゆっくりと目覚めていく。素泊まりの宿だったので朝食をコンビニで済ませて出発し、湖畔を流してから塩尻峠に挑む。峠とはいえ、高低差は昨日まで越えた峠に比べたら遥かに緩いのでゆっくり確実に登っていく。途中大型タンク車に50㎝位すれすれで抜かれたりヒヤヒヤな場面もあったけど1時間足らずで頂点を越える。下りは車だとかなり高速ステージな峠であるが今日は安全第一、スピードを抑えて路肩側に溜まった冬場の砂利に乗らない様に降りていく。すると途中に小洒落たワイナリーを見つけた。いつの間に始めたのか?

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塩尻峠 諏訪湖畔 サンサンワイナリー




気になったので立ち寄ると駐車場から眺める北アルプスの眺めがとても良い。
レストラン兼ショップそして駐車場の袂には垣根づくりの畑が広がる。
スタッフに話を聞くとかつてマンズワインキッコーマンの系列のワイナリー)で腕を振るった人が最後の仕事として手掛けたところだそう。
個人的には好きな筋なので日を改めて訪れたい場所であった。
(今の日本ワインの技術的な側面を語る時にマンズの功績は他のメジャーよりはるかに大きい)

塩尻~松本の車の波を何とか潜り抜け犀川沿いに出る。ちょっと遠回りしつつ大町方面へのメインルート県道51号線で北上しようとする。
いつもだと車で渋滞も殆どない快走路であり、ガンガンスピード上げていこうとしたが思わぬ強敵に苦戦を強いられることになってしまった。
それは自転車の大敵、向かい風。しかも民家に据え付けられた5m近い鯉のぼりが元気に泳ぐ位になる強風。真直ぐ前進むのも覚束ない所まで追い込まれ、路面状態も車では気がつかなかったけれど全体的に舗装が波打っていて走り辛い。補給ポイントである池田町のJAファミマに着く頃には余裕が全くない状態だった。
その後は多少風は収まったが、大町中心部を過ぎる辺りから再び強まり四苦八苦。

木崎湖名物の縁川商店に着く頃には予定より1時間の遅れとなっていた。
だが、そこまで苦労した後に食べる小石のうどん*1は格別だった。
ここのお姉さんは私が浜松~糸魚川挑戦しているといったら直ぐ「中央構造線走ってるんだ~すごーい」とすぐ察してくれて嬉しい。

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途中渡った橋の中心からの北アル 小石のうどん(再訪時の画像) 木崎湖

縁川商店を後にして白馬を目指す。青木湖までじわじわと高度を上げていく。眼下には休耕田一面に菜の花が咲き、遅い春を謳歌している。
連続した青木湖トンネルを越え、緩やかなヘアピンカーブで白馬村に降りていく。道の駅白馬で土産を買って18時糸魚川着を目標に走り続ける。川を渡る様に掲げられた鯉のぼりと背後の白馬の山々のコントラストに感動したりしつつ栂池高原を過ぎ、南小谷駅を通過する。ここからが次なる地獄の始まりだった。

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鯉のぼりの橋?といかにもな古い橋 この後の地獄は……

「トンネル内、歩行者・自転車に注意!!」という警告看板が目に入る。こういう看板が掲げられたトンネルは大概、距離の割に狭くて歩道や自転車が走れるような路側帯が無いと相場が決まっている。だが、地図を見ても他にまともそうな道が無い為突入。案の定、交通量の割に狭いし、アップダウンはあるし、路肩は煤けていて滑りやすくめちゃくちゃ走りにくかった。挙句の果てに自転車殺しの縦グルービングが施された箇所もあり何度となく下りでも恐る恐る徐行で走る事になった。

長いトンネルを何度か抜けて道の駅小谷で堪らず休憩をする。時間的というより精神疲労で中の店を覗く気力が湧かない。
多少気持ちを落ち着かせてから再び走り出すと直ぐに左側に使われていない長大隧道というかスノーシェッドが有って「そういえば、山さいがねがにこの辺りの隧道レポあったなぁ」と思い出し少しそそられるが再び始まったトンネル地獄ですっかり忘却の彼方へ。ちなみに帰宅して数日後に確認したら物件的にジャストミートかつ身震いするようなレポがヒットして驚いた。

yamaiga.com


トンネルを使ったルートしかヒットせず山越えか川伝いの旧道が影も形もない
理由がこれだったのか……


先程よりスノーシェッド率が上がり、右側に少し外の景色が見えるが目の前の路面状態の悪さと交通量に悲鳴を上げながら必死に自転車を漕ぐ。
トンネル地獄を抜け切る頃には空は茜色に染まりつつあった。

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塩の道 走る中央構造線w 地獄を抜けた直後、夕暮れのR148

姫川はその名と裏腹に所々に巨岩が点在したり流れが激しい。そして千国街道も変わらず車通りが激しい。
姫川の土手沿いによさげな道を見つけると堪らず避難する。途中未整備で迂回もしたがお陰でR8近くまで楽に走ることが出来た。
そして、18:10。姫川港で海面タッチ!

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夕暮れの姫川。大きな石だらけ 姫川港タッチ! この辺り

天竜川河口近くの太平洋~姫川近くの姫川港で日本海2泊3日縦断凡そ400㎞達成!

 

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桁が跳んだ総走行時間とか



ちなみに業界的にこういうのCoast to Coast というらしい。
奇遇ですがこの日の為に修理を兼ねて交換したフロントフォーク。本来セットされていた自転車は10年前のBianchiロードバイクで、今回その放出品らしきものをネットオークションで入手してつけたのですが、調べてびっくり!そのコンセプトがまさにこのCoast to Coast。

https://www.cycleurope.co.jp/2008/928105.html

付き合って1年のCerasusとの一つの集大成となりました。

 

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買って間もない頃 そしてC2Cの2週間後に小熊山登った時のCerasus

 

達成感と充実した3日間だった。
ただまあ、峠5発はともかく千国街道のトンネル地獄はもう二度と味わいたくないので2度目は無いな(ばたり

*1:知らない人は少ないと思うけど小石のうどんとは縁川商店(正式名称:Yショップ ニシ)が登場したアニメの登場人物にちなんだ温玉乗せカレーうどん
画像は別件で2週間後に再訪した際のもの