月と太陽と星と水瓶と

飛鳥井誠一のお仕事や近況です。略歴はこちら> http://profile.hatena.ne.jp/A-sky/

高(鴻)沼用水ポタリング

 

子鳴き爺と雷鳴

 
8/11。最初は6時くらいに起きてCerasusで羽村の動物公園へサーバルちゃん見に行こうかと考えて目覚まし時計をセットしたものの……
やはり不調が続いた今週の疲労が石になった子鳴き爺のように重しになって断念。抱き枕抱いて俯せに突っ伏して二度寝
何とか起きて昼飯を済ませてから、ちょっと日が陰っているのは気になったけど久し振りに敷き布団干して外出ようとしたら急に大粒の雨そして雷鳴。
そのまま3時間くらい積んだえろげに手を付けて不貞腐れてました。
5時前になってようやくネットの雨雲レーダーもクリアになったので銭湯がてらちょっとだけ出かけることにしました。
 
先ずは毎日の通勤路に沿って与野~さいたま新都心方面へ
与野駅を過ぎ、かつて11本の線路をまたぎ古く細いことから渋滞が頻発し交通の難所だった大原橋があった辺りまで行きました。
現在は新都心大橋なる4車線の立派なイルミ付きの単弦ローゼ橋が見沼方面まで伸びています。
明らかに整備前の旧道らしきところにちいさな鳥居を見つけフラリ
大原八枝神社という傍に墓地もある古くからこのあたりの集落と共にあったことが伺える社がありました。
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小さいけど清潔感あるお堂 由来紹介
かつては牛頭天王社と呼ばれたのが明治の廃仏毀釈の嵐によって祭神が変えられたと……ちなみにこの後寄った近くの北袋天神社にも牛頭天王が祀られ、コレラの流行が酷かった事が想像できます。
 
一旦、産業道路を渡り先日のツーリングで通った見沼の西の代用水に出ます。少し北上し、首都高を潜り数百メートルでお目当ての取水口が見えてきました。
その名は「高沼用水(こうぬまようすい)」
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由来と取水口裏の小さな橋。先が気になる……
見沼田んぼと同様に江戸時代に作られたものとのこと。ここからさいたま市鹿手袋(しかてぶくろ)まで伸びるとあります。鹿手袋は埼京線中浦和近辺の地名なので事前にグーグルマップで見当付けた通りです。
 

始点~新都心駅まで

 
早速スタート。細い用水路が滔々と水を湛え流れています。自転車でちょうどいいくらいの道が両岸を走ります。
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スタート直後の左岸、右岸、ステーキハウス
先ほどの産業道路が見えてきます。目の前のステーキハウスはこの近辺から足立区まで点在するのですがどこも昭和っぽい古めかしさと何故かコインランドリーが併設されており謎の存在。ちなみに知り合いが足立区内の店舗で食べたことあるそうですが感想は(以下自粛
 
脇を通り再び用水路を辿ります。住宅街途中の道路橋が思いの外オーラを漂わせていたので一枚、高沼用水にちなんでか「鴻沼(こうぬま)橋」とありました。
そのまま自動車一方通行の小道を逆走するように辿ると新都心のショッピングモールCOCOONCITY駐車場が見えてきます。用水はその手前のコンビニの袂から暗渠化されほぼそのまま線路向こうまで続きます。
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鴻沼橋 暗渠手前の公園から はす向かい
 
ここでちょっとだけ経路を間違えて三菱マテリアル跡の方へ、そこで北袋天神社という小さな社に出会います。
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北袋天神社 由来
さっきの大原神社はお稲荷さんでしたがここはその名の如く菅原道真公です。小さな石の鳥居ときちんとした舞台が印象的です。
本殿の脇には浅間山の溶岩?がご神体の浅間神社とここにも牛頭天王社が在りました。
(あと三つ富士?の権現も)
 
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左の牛頭大王社 右の浅間神社 権現
 
再開発待ちの空き地を抜け、立体駐輪場脇の公園(暗渠)へ。川をイメージしてかちょっとうねうねしてます。
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暗渠の擬定地 そこから一瞬の開渠そして線路下へ
そして旧中山道をわたり線路の手前でちょっとだけ日向へ。このスポット最初に見つけたときは頭の中がはてなだらけになったのですがこの高沼用水の事を調べてようやく謎が解けました。

小学校~与野中央公園

 
ここから自転車で線路の向こう側、いわゆるさいたま新都心に行きたいのですがどうしたものか。
この時、先ほど渡った大きな道路がそのまま通じていることに気づかず(帰ってからこのエントリ書くために調べた時に発覚)
エレベーター使って新都心駅前のスカイデッキ渡るか道路橋を渡るか?ここはおとなしく新都心大橋を渡ります。
渋滞の名所なのに敢えて通行止めにして工事したと着工当初は話題にもなった所です。
(理由としては下が四六時中列車が通り、普通の橋の架け替え工事のようなプロセスが取るのが困難だったからのようです)
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先ほどの開渠の反対側 再び姿を現す小学校傍の交差点
橋を渡って先ほどのポイントの向かい側、暗渠の仮定地点に来ましたが手掛かりになるものが見当たりません。
線路を離れ、向かいに小学校を望む4車線道路を行きます。多分、この下を暗渠で通しているものと思われます。
というのは道の両側は高層建築物ということもあり暗渠がよほど深くない限り建物の下を通すのは考えにくいからです。
それを裏付けるようにT字の交差点の真ん中を抜けたあたりから用水路が再び現れます。しかも何やら農業用の堰と思しき遺構も見える形で。そして暗渠で小学校のグラウンドを抜けると現国道17号付近の暗渠を除いてほぼ開渠のまま終点近くまで続きます。
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この真下から 何か木の板でも差してやってたような遺構
 
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旧橋の供養塔もある橋のあたり R17と西友の近く
 
マンションの間を細くしかし豊富な水量で確かな存在感を示しながら流れていきます。
与野中央公園端部まで住宅街となった台地の縁を緩やかに進みます。与野中央公園傍で荒川からの分流であり、高(鴻)沼を形成していたズバリ鴻沼川に繋がる分水路の暗渠と水の交差点を形成しています。ここで道路を渡り公園の中に入ります。
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汚さがなくていい感じ 水の交差点?
 
その公園脇のあたりからは造成中のR463バイパスのあたりまで自転車でのポタリングにぴったりな遊歩道が続いていて気持ちがとってもいい!どんどん先へ進みます。もっとも日没が近づいて焦っていたのもありましたが。

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この右側みたいな道が結構長く続く
途中、南与野駅近くまで来るとコンビニの裏やラーメン屋や自転車屋(私の行きつけのスポーツバイクショップ)の近くも通ったりと寄り道も楽しめます。
 

南与野~終点鹿手袋

 
ここでいよいよ日が完全に暮れてしまいました。そして高沼用水を辿る旅も浦和の台地の縁を通る為、住宅地と農地やら処分場みたいな未開発の空間のせめぎ合う微妙な空間を辿ることになります。それにピリオドを打つのは地中から登る鉄道の高架、武蔵野貨物線の別所信号所(分岐)です。

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物流を支える縁の下の力持ち 貨物線
先ほどの新都心辺りの大宮操車場から北浦和駅そばで地下に潜った線路はここで地上に出てこの近くの埼京線中浦和駅、南の武蔵浦和駅武蔵野線西浦和駅で巨大な三角形の渡り線を形成しています。
 
ここで低い高架下を潜ると車一台は通れる路地で用水の終点までランデブーです。

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右に自転車屋 正面が埼京線中浦和駅 左は県道40号線
バイクショップ自転車屋そして中浦和駅脇を通り、その並び方にかつての西武帝国の威光が偲ばれるファミマ・西友の前を通ると再び貨物線の下を通り、市道からちょっと逸れた所で与野中央公園傍で接した鴻沼川に注ぎ込みます。そしてこの鴻沼川もさらに西進し、秋ヶ瀬公園と荒川彩湖公園の間で鴨川に合流、間髪入れず荒川に合流します。
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終点近くから貨物線を眺める 真ん中の小さな排水口が終点 排水口に至る暗渠
本当にこの辺り田んぼと水の土地だったのが伺える旅となりました。
 

傷心、焼身の誕生日旅行

7月20日 (旧)海の日
 
また一つ吐死をとりました。
昼も夜も休みを取って最初は家族旅行に行くつもりでした。
2週間前までは
 
両親は年老いたものの健在で現在同居していますが殆ど会話をしません。
去年色々有って25年近い一人暮らし(2年ほど中断区間あり)にピリオドを打って今の賃貸マンションで一緒に暮らすようになりました。両親は築30年の家を売りました。彼らには彼らの考えのことがあってのことかと思います。
半年近く準備と打ち合わせをして決めたはずでした。
今月頭、話があるといわれて聞いたら今の住まいより「(クソぼろい)URの方が良かったとか更新で親戚に頭下げるのが嫌だし中古の一軒家探してきたので移りたい。お前は一人暮らしでも構わない」などと言われるわ
今の住まいで8か月。家もその同時期に始まった今の仕事も落ち着きこなれてきた矢先にそんなこと言われたり、いちよう草津での家族旅行の話を振ったら「わしら温泉には入らん」と吐き捨てるように言われ、もう誘う気もなくしました。
 
そのうえここ最近の酷暑で自転車で出かけるのも躊躇するような状況で、出発直前の土壇場に宿代わりにバンガローを一人で予約して木曜の晩に出かけました。ここまでむなしい気持ちのまま出るのは体壊した某ゲーム問屋勤務時の休日に国道299号線十国峠に行った時以来です。
 

非国道の旅

 
ともかく、誕生日である金曜日に昼の仕事も夜勤の某スーパーも休暇を取ったので車に荷物を突っ込んで木曜日の夜10時過ぎに出発し、幸楽苑で腹ごしらえを済ませ本格的に走り出します。とりあえず、明日の昼過ぎにキャンプ場に着ければいいのですが普通に行くのは飽きたので思い切って「国道を使わずにどこまでいけるか?」という挑戦をしてみました。
店を出て、県道・市道を伝い旧中山道に出ます。ここから鴻巣辺りまではこの街道筋で行けるのは自転車で確認済みなので進みます。鴻巣の先でそのままでは国道17号に出てしまうのでY字交差点を左折しJRを跨ぎます。ここから照明の数は少なくなり、くねくねと住宅地を進みます。そしてそのまま熊谷まで行こうとしても踏切に出て国道に出るように仕向けられます。何とか堪えて進み続けると2車線から1車線に狭まっていよいよ家もなくなり、急に真っ暗で小高い丘地に出たと思ったら、なんと荒川の土手に出てしまいました。
まあこれはこれで好都合ではあったので道なりというか川沿いに進みます。信号ないしね。
2~3キロ程土手の側道を走り再び住宅地そして熊谷の西口先辺りで秩父鉄道と国道跨ぎ高崎線に沿って……いかず本庄辺りまで行き当たりばったりの県道旅。
そして本庄の旧市街地に差し掛かったところでどうやってもこのまま国道を使わずに群馬に入るかナビの地図見ても見当たらなかった為、若干Uターンする形で県道14号線上武大橋を越えることにしました。タイミング悪く後続車両が来た為写真は撮りませんでしたが現在建て替え工事中の様で利根川を渡る結構な大きさのアーチ橋は工事の進展とともに無くなりそうな感じでした。
 
とりあえず埼玉県を県道で脱出できたので目標達成でもあり国道で急いでもよかったのですが、幸か不幸かそのまま国道354号から格下げになった県道に入ってしまい高崎駅前まで完全に県道ドライブ。駅前の一部500m程と国道17号線と群馬県道25号バイパスの接点を見落として100m程、あと吾妻線郷原矢倉駅間の2~3キロを国道145号入っただけで最終的に長野原草津口駅裏の国道292号との合流まで県道で行くことができました。
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現在建設中の上信自動車道の橋 川原温泉付近での朝
案外路面状態も良く日中の交通量も少なそうなところも多く、自転車旅にも使えそうな感じです。
(発 埼r40~市道~r164~r57~r365~市道~r75~r86~r23~r45~r355~r14~群r297~r295~r142~r40~r13~r136~r121~r12~r25~R354 田町北~本町3丁目~r129~R17問屋町入り口~小八木町南~r25~r35~r28~r237~R145郷原矢倉駅前~町道~r375~r376)
 

ホット尻手(Shit)!

 
6時前に尻焼温泉の無料駐車場に着いたのでちょっとだけ仮眠。差し込む日差しの暑さで目覚め、尻焼温泉に浸かりに行くことに。
河原がそのまま露天風呂とは聞いてはいたけど掘っ立ての脱衣場兼湯舟以外全部暖かいというか熱い温泉だこれ。草津の白旗とかに負けないくらい熱い。無理!
川の流れを利用して温度を調節するって聞いたけどそもそもあんまり流れていないしこれどうやって薄めるのさ……と思ったら
後から来た男性が堰を伝って対岸に荷物を持って渡り、次々と脱衣場の背後から塩ビパイプを持ち出すので何が始まるのかと思ったら、山から流れこむ渓流をパイプで分流させて自分の作った湯舟に注いで温度を調節するやり方もあるのかと知ってリベンジを誓うのでした。

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開放感がたまらない。しかし熱かった。画像左奥にパイプ付けて右端まで持ってくるのが正解らしい
結局、備え付けの洗面器で湯を浴びるだけでした。まあ、開放感は半端なくて「裸族もいいかも」と思ったりしたのは本当の所。
 
ここから草津に抜けて渋峠行こうかとおもったのに県道が通行止めだったので長野原まで戻ることに。
ここで行きがけにちょっとだけ気になった太子駅跡に寄るとパトカーが止まっていてちょっと物々しい感じ。よく見ると広い駐車場の一角が土俵みたく区切られていたり、そう、ヘリポートとヘリの離発着時の立会いで駐在さんが出てきたのでした。
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群馬県警のヘリコプターが着陸した太子駅跡
そしてタイミングよくヘリが近づいてくるしでいいものが見られましたよ。
それから肝心の太子駅跡も古い鉱山支線の遺構が程よく朽ちたもので廃墟好きの人の気持ちがちょっとだけわかりました。
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この荒れ方と光の当たり方が何とも言えない
 
そこから国道145号線「日本ロマンチック街道」で長野へ向かいますがとにかく暑い。途中の西友で補給をすると車の中がちんちんに熱い。(余談ですがこの西友真田店のすぐ近くが真田氏発祥の地の模様<だからどうした)
 
そのまま南下し上田市街を抜け、いつも混んでる国道18号線ではなく千曲川対岸を走る県道77号線へ。ここがまた……
この道は数年前まで何度か使ったことあったものの殆ど日没~夜明けだったので見落としていたある遺構に気付いてそのすごさに圧倒されることに
 
車2台分ギリギリな住宅街をにょろにょろ抜ける道を行くと目の前に小高い山が迫り、最近できた高架をくぐり抜け……
……
…………
 

廃!隧道

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何この山⁉ 虫歯みたいに山腹がえぐれているッ!そしてその袂に横たわる明らかに廃なロックシェッド!?
 
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えぐれ方がすごい岩鼻 半過隧道の記念碑
 
思わず車止めて見とれました。
で、ちょっと探索というか散策 
誰ですか?ワルイニャンコの真似とか?そんな危険なことしませんよ(棒読み)
とりあえず石碑を拝見し、ロックシェッド(隧道)の名称を確認しました。
石碑には全文熟読しなくともこの岩鼻と呼ばれる個所近辺が古来、交通の難所であり人々が苦労して行き来したことが容易に読み取れました。そしてこの県道、古称「力石上田線」の開通にも多くの苦難が伴ったことも。
何度も感嘆の溜め息をつき先に進みます。が、今度は先ほどの岩鼻を通した国道バイパスのせいなのか県道77号線が分断されているところに出くわしました。後で調べたところ、先ほどの岩鼻以外のこの千曲川南岸の区間は地質が脆弱なのか落石が度々起きているらしく県道と並走するように山をトンネルでパスする国道バイパスの開通で川と山に迫られた狭路区間を通行止めにしたようです。
このまま廃道化してしまうのでしょうか……
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長野側の警告 そしてバリア

湖畔ちほー

 
気を取り直してそのまま山岳区間に入り、国道403号線~道の駅坂北を伝い、目的地のキャンプ場へ
湖がきれいな某エリアです(察して
それにしても暑い……受付のそばで猫が親子でぐだってました。
そしてキャンプ場の人には一人でバンガローを借りることを
「言っちゃナンですが、二人分払ってもらって駐車場代含めると素泊まりの宿の方が良かったんじゃないですか?」
と管理人さんに言われて民宿のことを今更気づくなど。
まあ、湖畔でこんな↓事したり、まあ釣り合うだけの体験はできたので良しとします。民宿じゃちょっとできない体験をね。

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きーもちいいー
荷物を置いて一息つくと少し早いですが掻いた汗を流しに近くの温泉へ
ここでおみやも入手し、来た道を少し南へ戻って市街地に出て晩飯の材料と機材を購入。
カセットコンロは用意してきたのでダイソーでフライパン買ってめったに食べない上等な牛肉を西友で買って帰るころには日が暮れていました。
で、持参したノートPCで動画垂れ流しながら晩酌開始。
共同炊事場で肉を焼きだすと窓の向こうに怪しい影二つ
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肉 管理等のぬこ。貴様、見ているなッ!
ダメだ。君たちにあげる分は無い。
まあ、信州牛のステーキはスジが強くて私には安物の肉で十分という結論には至りましたが……
 
日が暮れて10時近くになったのに窓全開でまだ汗掻くとかほんとおかしい(地域的に
おやすみニャー
 

DRY YOU TEARS

5時ごろおトイレで目が覚めるとちょうどいい気温。暑くもなく涼しすぎるわけでもなく。
すでに起きて色々始めている人もちらほら
ふと湖に目を向けると息を呑むような光景が目に入った。
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もやのかかり方と湖面の反射が何とも言えない
割高な素泊まりの宿でしたがほんとこれで元取れたと思います。
日が昇り、何とかブックフェアとかいうイベントでキャンプ場全体が喧噪に包まれ始めたのでさっくりと片付けて離脱。
とりあえず帰り道というつもりでぶらぶら
知人から5月に教わった珈琲屋さんで涼んだり、無名の沼撮ったり高側道の景色楽しんだりしながら軽井沢方面へ向かいます。
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みあさこーひー 池というか沼
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姨捨SAの下を潜ると千曲平野が一望
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棚田になっているので下から見るのもいいかも。一望できる。


本当に暑かったです。エアコンガンガンかけてもやっとという陽気でした。
 

ダム見学会

 
お昼をラーメン大学で済ませ、そろそろ高速道路乗ろうかとお気に入りの浅間サンラインを流しつつ給油を済ませるとある看板が目に入りました。
「金原ダム 見学会 15時まで」
時計を見るとすでに14:30近く、距離は数キロで10分強でたどり着けるならと寄ることにしました。
この金原ダム、5月に浜松~糸魚川C2Cを実施した際に立ち寄った美和ダムの展示室の長野ダム一覧で見つけて、その造形がとても印象深かったダムだったので機会があれば寄ろうと思っていたのでした。
こんなダムです↓
 

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どうみても前方後円墳です。本当にありがとうございました。
 
途中で間違えて別の集落に行きそうになりましたがなんとか10分前に滑り込み、係の人にお願いしたら快く管理事務所の車で管理棟まで送ってくださり、説明や資料までいただき、帰り道は通常は閉鎖されている管理専用道を通って見せてくださるなどサービス満点でした。
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パンフ ひんやり導水管 ダム汁は無いです はたらくくるまたち
満喫して下り、あとは信越道をのんびりと…絶望の我が家へ(曇った瞳
 
えいえんのなつやすみがほしい。にんげんやめたいなー

さいたま龍神伝説Ride

名は体を表す

とはよく言ったもので先日、本屋で見かけた郷土関係の本に触発されてさいたま市内の一大農耕エリアである「見沼田んぼ」を回るポタリングをしてきました。

さいたま市政令指定都市ということもあり区制が敷かれていますが見沼という地域はその中にも「見沼区」が存在します。ただ、実際には北は蓮田市上尾市、南は川口市にまでかかる程巨大です。江戸時代に今の農耕地帯としての基礎が築かれ、首都圏の暮らしに水利と農業で多大な貢献を果たしてきた縁の下の力持ち的存在ですね。

しかも興味深いのは龍神伝説がその誕生を干拓によって農耕地化された江戸時代に集中し、千葉の印旛沼とも関連する所です。興味が出たら「見沼の龍神伝説」で検索!

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江戸時代の干拓事業が発端の龍神伝説というのが興味深い

 

パナマ運河より古く複雑な運河

さて、今回は見沼たんぼを東西に挟む代用水と川に沿った道を東浦和を起点に走りました。

武蔵野線と外環道の間を並行して走る県道で川を渡るところ、北には見沼を鎮める社の一つ「水神社」、南にさいたま協同病院を望むところからスタートしました。

見沼田んぼには三つの流れがあります。

将軍吉宗の時代の干拓で農業用水として見沼エリアの東西両端に敷かれた代用水、そして真ん中を突っ切る芝川。今回、その東側の代用水に沿って敷かれた舗装路で北上していきました。

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スタート地点付近の小高い橋から 橋の近くの水神社 さいたま市内で葡萄!びっくり

走り始めて間もなく武蔵野線を潜り抜け、公園を過ぎると視界が開けていきました。

正直路面状態も景色も期待していなかったのですが思いのほか良好で、天候も曇りで気温も程々。6月頭に現在ロードバイク検討中のHな文章書きの知人と走ったつくばのサイクリングロードに引けを取らない楽しさ。そんな道がもっと身近にあったとは灯台下暗し。

某知人氏が自転車買われたら是非お誘いしたいものです。

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ヤギが草mgmg その向かいにはSuicaが使えると話題の有料道路料金所

走り続けると大宮の大和田公園の方面に西進するルートと、綾瀬川に合流し利根川大堰に続くルートに分かれます。当初は西側に向かうつもりでしたが時計に目をやるとまだ1時間立つか経たないかくらいだったので直進し見沼田んぼの北端を目指すことに。

 

少しだけ路面の荒れた狭路を抜け、車の多い県道を渡ると狭いながらもさらに整備されたサイクリングロードが現れます。気持ちよくペダルを回し続けると途中何度か市道・県道を渡り国道16号と宇都宮線が隣接した小さな踏切の所まであっという間。

踏切を渡るとちょっとした公園みたいなところが見えてきたので小休止。

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龍神とも縁深い弁財天 大宮市の名残 大穴なサイクリングロード

が、ここでレンガ造りの橋みたいな遺構が傍を流れる綾瀬川の両端にせり出しているのを発見。しゃぶるように観察。調べると戦前盛んに使われた川の上に農業用水を通すために使われた「掛樋」の明治直後のものとのこと(現在は埋め込みの導水管)

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100年越えのレンガ 見事
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縁に立ってみる

カレーでランチ

ここからちょっとだけ道に迷って大宮から栃木に抜ける幹線道路に出てしまったものの昔この近辺に住んでいた知り合いに連れていかれたカレー屋さん「ジョティ」がある事を思い出し立ち寄ってランチすることに。ナンが大きく美味しいし都心より1割ほど安かったです。

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すごく おっきいです

 

そこからまたなんとか綾瀬川沿いのサイクリングロードに復帰し、元荒川の近くまで北上。時計を見るとそろそろUターンしないと帰宅までに日が暮れそうな感じだったのでUターンというか西へ転進。ニューシャトルの終着駅をかすめ、埼玉を南北に貫く産業道路に出ると南下し、遺跡で有名な土呂から見沼田んぼを貫く芝川に沿った道を辿り進みます。

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蓮田付近で見かけた遮断機 大和田付近で見かけた風車 さいたまで風車だよ!

 

東武しょう油田舎線もといアーバンパークラインを渡り大和田公園近くから西側の代用水沿いの道に入ります。

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目立つ色合いユリ 名前がナルコユリとは弱ペダかよと突っ込みたくなった

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これがさいたま市という1枚

 

こちらは東側と打って変わってすぐ傍まで住宅が密集し、木々も深く鬱葱とした感じでちょっと路面もザラザラ。おまけに未整備の砂利道やそもそも代用水傍に道がないパターンもあって何度か大回りをする羽目に……
(ロードとはいえエンデュランスモードのタイヤを履かせているので締まった砂利道なら全然イケるんですけどね)

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女体神社 全国一宮一覧 昔住んでた町も載っててなつい

と何回か迷いながら東浦和駅脇を通り抜け、武蔵野線を渡りあと少しでフィニッシュ!と思ったら油断して道を間違えたまま走ってしまい、気が付くといつの間にか再び北上し4車線の第2産業道路に出てしまって慌てて川口市の北端まで南下。市内の知り合いでロードに色気示してる生贄迷える子羊の為に最近できたというスポーツバイクショップへ偵察の為に回り道して今度こそフィニッシュ。

ちょっと店主と話してから今度は自分の行きつけの店に寄って駄弁ってから本当に帰宅

総延長70㎞ほどほぼ半日のポタリングDone

とりあえず埼玉近辺の人には荒川CRよりもオススメかも

ハイ!ろぉど?的Coast to Coast③

3日目 エクストラステージはボーナスではなくボスのオンパレードだよね(死

サブタイトルはシューティングゲームでよくあったですね……


目を覚ますと流石に上半身を中心に疲労が抜けなくなってきていた。

ただ、自転車乗るには十分なコンディションは確保できているので輪行で帰らずにこのまま走る事にした。目的地は一昨日と反対側の海である日本海。ざっと130㎞。
1日目迷って予定より距離乗ったので3日間130㎞×3で390㎞とほぼ400㎞の見込み。

自己最高である。


折角なので朝風呂と洒落込む。お湯も昨夜に比べて心なしか優しい感じで体がゆっくりと目覚めていく。素泊まりの宿だったので朝食をコンビニで済ませて出発し、湖畔を流してから塩尻峠に挑む。峠とはいえ、高低差は昨日まで越えた峠に比べたら遥かに緩いのでゆっくり確実に登っていく。途中大型タンク車に50㎝位すれすれで抜かれたりヒヤヒヤな場面もあったけど1時間足らずで頂点を越える。下りは車だとかなり高速ステージな峠であるが今日は安全第一、スピードを抑えて路肩側に溜まった冬場の砂利に乗らない様に降りていく。すると途中に小洒落たワイナリーを見つけた。いつの間に始めたのか?

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塩尻峠 諏訪湖畔 サンサンワイナリー




気になったので立ち寄ると駐車場から眺める北アルプスの眺めがとても良い。
レストラン兼ショップそして駐車場の袂には垣根づくりの畑が広がる。
スタッフに話を聞くとかつてマンズワインキッコーマンの系列のワイナリー)で腕を振るった人が最後の仕事として手掛けたところだそう。
個人的には好きな筋なので日を改めて訪れたい場所であった。
(今の日本ワインの技術的な側面を語る時にマンズの功績は他のメジャーよりはるかに大きい)

塩尻~松本の車の波を何とか潜り抜け犀川沿いに出る。ちょっと遠回りしつつ大町方面へのメインルート県道51号線で北上しようとする。
いつもだと車で渋滞も殆どない快走路であり、ガンガンスピード上げていこうとしたが思わぬ強敵に苦戦を強いられることになってしまった。
それは自転車の大敵、向かい風。しかも民家に据え付けられた5m近い鯉のぼりが元気に泳ぐ位になる強風。真直ぐ前進むのも覚束ない所まで追い込まれ、路面状態も車では気がつかなかったけれど全体的に舗装が波打っていて走り辛い。補給ポイントである池田町のJAファミマに着く頃には余裕が全くない状態だった。
その後は多少風は収まったが、大町中心部を過ぎる辺りから再び強まり四苦八苦。

木崎湖名物の縁川商店に着く頃には予定より1時間の遅れとなっていた。
だが、そこまで苦労した後に食べる小石のうどん*1は格別だった。
ここのお姉さんは私が浜松~糸魚川挑戦しているといったら直ぐ「中央構造線走ってるんだ~すごーい」とすぐ察してくれて嬉しい。

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途中渡った橋の中心からの北アル 小石のうどん(再訪時の画像) 木崎湖

縁川商店を後にして白馬を目指す。青木湖までじわじわと高度を上げていく。眼下には休耕田一面に菜の花が咲き、遅い春を謳歌している。
連続した青木湖トンネルを越え、緩やかなヘアピンカーブで白馬村に降りていく。道の駅白馬で土産を買って18時糸魚川着を目標に走り続ける。川を渡る様に掲げられた鯉のぼりと背後の白馬の山々のコントラストに感動したりしつつ栂池高原を過ぎ、南小谷駅を通過する。ここからが次なる地獄の始まりだった。

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鯉のぼりの橋?といかにもな古い橋 この後の地獄は……

「トンネル内、歩行者・自転車に注意!!」という警告看板が目に入る。こういう看板が掲げられたトンネルは大概、距離の割に狭くて歩道や自転車が走れるような路側帯が無いと相場が決まっている。だが、地図を見ても他にまともそうな道が無い為突入。案の定、交通量の割に狭いし、アップダウンはあるし、路肩は煤けていて滑りやすくめちゃくちゃ走りにくかった。挙句の果てに自転車殺しの縦グルービングが施された箇所もあり何度となく下りでも恐る恐る徐行で走る事になった。

長いトンネルを何度か抜けて道の駅小谷で堪らず休憩をする。時間的というより精神疲労で中の店を覗く気力が湧かない。
多少気持ちを落ち着かせてから再び走り出すと直ぐに左側に使われていない長大隧道というかスノーシェッドが有って「そういえば、山さいがねがにこの辺りの隧道レポあったなぁ」と思い出し少しそそられるが再び始まったトンネル地獄ですっかり忘却の彼方へ。ちなみに帰宅して数日後に確認したら物件的にジャストミートかつ身震いするようなレポがヒットして驚いた。

yamaiga.com


トンネルを使ったルートしかヒットせず山越えか川伝いの旧道が影も形もない
理由がこれだったのか……


先程よりスノーシェッド率が上がり、右側に少し外の景色が見えるが目の前の路面状態の悪さと交通量に悲鳴を上げながら必死に自転車を漕ぐ。
トンネル地獄を抜け切る頃には空は茜色に染まりつつあった。

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塩の道 走る中央構造線w 地獄を抜けた直後、夕暮れのR148

姫川はその名と裏腹に所々に巨岩が点在したり流れが激しい。そして千国街道も変わらず車通りが激しい。
姫川の土手沿いによさげな道を見つけると堪らず避難する。途中未整備で迂回もしたがお陰でR8近くまで楽に走ることが出来た。
そして、18:10。姫川港で海面タッチ!

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夕暮れの姫川。大きな石だらけ 姫川港タッチ! この辺り

天竜川河口近くの太平洋~姫川近くの姫川港で日本海2泊3日縦断凡そ400㎞達成!

 

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桁が跳んだ総走行時間とか



ちなみに業界的にこういうのCoast to Coast というらしい。
奇遇ですがこの日の為に修理を兼ねて交換したフロントフォーク。本来セットされていた自転車は10年前のBianchiロードバイクで、今回その放出品らしきものをネットオークションで入手してつけたのですが、調べてびっくり!そのコンセプトがまさにこのCoast to Coast。

https://www.cycleurope.co.jp/2008/928105.html

付き合って1年のCerasusとの一つの集大成となりました。

 

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買って間もない頃 そしてC2Cの2週間後に小熊山登った時のCerasus

 

達成感と充実した3日間だった。
ただまあ、峠5発はともかく千国街道のトンネル地獄はもう二度と味わいたくないので2度目は無いな(ばたり

*1:知らない人は少ないと思うけど小石のうどんとは縁川商店(正式名称:Yショップ ニシ)が登場したアニメの登場人物にちなんだ温玉乗せカレーうどん
画像は別件で2週間後に再訪した際のもの

ハイ!ろぉど?的Coast to Coast②

 


2日目 日本のチロル~パワースポット~ゆるチャリ

外に目を向けるとこの街道筋に有って「日本のチロル」として最近有名な下栗集落程では無いもののやはり山腹の集落だけあって景色が良い。雲間から見える空も青い。

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部屋の窓からあさイチの光景



ゆっくりと準備を整えて宿を後にするが先程とうって変わって風と雲行きが怪しい。標高は700m位あるところで昨日の雨で寒気が入り込み最低気温予想は一桁だった。

まだ温まらない体で恐る恐る下り始める。

集落からR152に出るとすっかり酷な要素が失った小嵐のバイパスを下っていく。トンネルを抜け、R418と反対方向に向かうと当初逗留するつもりだった遠山郷に差し掛かる。9時だというのに人の姿もすれ違う車もなく淡々と街並みを通り抜けていく。結局、まともに人を見たのは遠山郷からだいぶ離れ坂を登り切った先の集落のバス停前だった。
ほぼ1車線の山岳国道は細かいアップダウンを挟みつつ川沿いを北上していく。川に目をやりながら走ると昨日もそうだけど橋の一部っぽい遺構が所々見られて興味をそそる。更に進むと道はいつの間にか舗装がしっかりした2車線のバイパスに変わり左手に道の駅っぽいものが目に入ってくる。立ち寄ると食堂がメインのその施設は既に廃業しており遠山森林鉄道の遺構を保存する施設と土中から発掘された千年前の巨大なヒノキからこの地の歴史を説くものしか残っていなかった。

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橋?

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復元された林鉄と古代ヒノキ

と、ここで施設を眺めている私を昨日の夕方兵越峠でかわしていったSCOTT乗りの人が追い越していく。どうやら遠山郷で一泊したらしい。後を追う様に私も再びCerasusに跨る。が、先程よりもアップダウンが激しくなり、ペースが落ちる。本来、草木トンネルと繋がるはずだったR474の矢筈トンネルを過ぎると断絶したR152の迂回路たる林道に入りますます登りがきつくなる。変速を目一杯軽くしてもきつい為、昔マウンテンバイクをやっていた時に覚えたジグザグクライムで負荷をかけないダンシングを駆使して何とか登っていく。1時間ほど登り続けると先述の下栗集落から繋がるしらびそ高原への分岐と展望のよい広場に差し掛かる。

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しらびそ高原への分岐前 淋しい地蔵峠

 

多くの車やバイクがそこで曲がり、地蔵峠に進むものは全くいない。いるのは私のようなもの好きな自転車乗りだけのようだ。この日は私と同様に北上するロード乗り数人と南下してすれ違うランドナー乗り数人だった。先程の分岐から少しだけ登るとあとは殆ど下りでその途中に地蔵峠をパスする。程々道幅の有る下りを過ぎると真新しい公衆トイレが現れる。傍にある中央構造線安康露頭の訪問者の為に整備したらしい。

 

 

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安康露頭にトイレ!キレイ!



ここから坂は緩いものの道幅が狭まり崖に沿って下るので見通しも路面状態もかなり悪い。実際、対向して登って来たバイクの一団の後続数台目が100m目前で窪みにバランスを崩し派手に落車し、ライダーがガードレールの隙間から崖に墜ちそうになった場面に遭遇した。酷道マニアから言わせれば昔に比べ大分整備が進んだというR152だがこと二輪車にとってはまだまだ一級の酷道であると再認識させられた。
30分近く下ると大鹿村中心部。車で訪れた過去数回は中央構造線博物館に寄ったが今回は手前で小道に入り古い橋を渡る。橋から東側を向くと南アルプスが雲を纏ってその威容を見せつけていた。

 

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橋から覗く赤石岳 いい感じに朽ちたローゼ橋
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橋の解説と映画のままのディア・イーター


時間を確認すると12時半を回り昼飯時である。橋の傍には映画「大鹿村騒動記」のロケ時の面影を残した食堂「ディアイーター」があるが生憎営業しておらず先を急ぐ。1㎞ほど先に行き、現在道の駅として拡張整備中の店で大鹿村名物の塩を使った塩ラーメンをいただいた。

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山奥でとれた塩を使った塩ラーメン!


ここからこの2番目の峠「分杭峠」への挑戦が始まる。昨日の兵越峠の反省でしっかり補給もして万全の態勢で挑む。午前中の地蔵峠が山肌を這うように曲がりくねって高度を稼ぐのに対しこの分杭峠とその後控える杖突峠は真っすぐじわじわと高度を上げていく。ちょこちょことバイクや四駆を中心に車が行き来するのを交わしながら登っていく。午後3時ちょいに分杭峠を通過。いいペースである。ややペースをあげて日没前の諏訪到達を目指す。

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達成感ありありな私 分杭峠から眺める高遠市

美和ダムダムカードをゲットして高遠市の道の駅で4分の1カットのアップルパイを頬張り、杖突峠を目指す。これまでとうって変わって両側の山並みは穏やかで迫って来ずまばらに続く集落を国道は抜けていく。どの家も大きく。家紋入りの倉を構えているのが印象的である。

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美和ダムの管理棟にあった長野県内のダム地図 うって変わって疲れ気味の私



この杖突峠、標高がこれまでよりも格段に低く登るのは余裕と踏んでいたが思ったよりきつめの坂が延々と続き、脚も消耗していたので意外と苦戦。結局、最高地点に着く頃にははもう日没寸前だった。

 

少し下ると展望台と休憩所があり、展望台ですこしだけ志摩リンな気分を味わう。

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素晴らしい眺めである


ここからが最後の山場、元々舗装状態が悪いと評判の杖突峠の茅野側を下る上、気温が既に一桁を指していた。前後のブレーキを駆使し注意深く降りていく。そして四角いトンネルを越えT字の交差点に達し、この日いやこのライドの勝利を確信し思わずガッツポーズをとってしまった。

そのままR20に侵入し上諏訪駅前に向かう。事前にこの日の宿を決めていた。基本的に素泊まりのビジネス旅館だが諏訪の温泉をきちんと引いておりしかもかけ流しという宿を昨年知人から教わっていたので今回利用させてもらったのだ。予定していた6時半に遅れること30分程で到着すると、さっそく温泉に浸かった。風呂場の傍には洗濯機もあり、二日間の汗にまみれたウェア類を放り込むと浴衣で晩御飯を食べに街に繰り出した。

 

 

ハイ!ろぉど?的Coast to Coast①

C2C

シートゥーシーと聞いて
・Consume to Consumerが浮かぶ人は経済・流通関係
・イギリスの鉄道が浮かぶ人は鉄分高め
・Coast to Coastが浮かぶ人は自転車(ロングライド)な人

今回は、3番目の自転車な話。

高校生時代のマウンテンバイクそして大学サークルでのツーリングから、久方振りに自転車趣味を復活させて1年。
その時選んだCerasusでなんだかんだと100㎞オーバーも達成。
ぶっちゃけた話、近所のディスカウントストアが出したロードルックな自転車でまあ、内容の割には安かったのですが自社内施設で研修させた整備士配置とかいう割に初期整備もせずに引渡しとかされて自分で整備したり色々弄る内に最近お世話になる店と出逢って面倒看てもらうようになったりいろいろあったなぁ(遠い目

今回のそもそもの切っ掛けは、昨年Cerasusに乗る前後から自転車モノの話を書いてみたい考えが浮かび、ロードレース・バトルは幾つかある(弱●ペダルやは●めとか)ロングライドはいわずもがな(平仮名なアレ)だったのでここ数年の興味でもある酷道や廃道探索と組み合わせてみようと思い付き、酷道の中でも好きな国道152号線周辺を舞台にしてみたらと思い付いた所から始まる。
書き始めて一部は投稿したもののそれと前後してプライベートが完全に崩壊して大きく体調を崩し、更新が宙に浮いているのが現状。

で、引越しやら仕事などプライベートを立て直しながら「仕切り直すなら主人公たちに走らせようとした道をきちんと走った方が良いよな」と計画を始め、ふと「浜松から上田はやりすぎかもだけど諏訪まではやろうかな」と呟いたら「あれ?Coast to Coastやらないんですか?」と背中押されたのが今回の伏線に。

いきなり雨ザーザー!浜松で道を間違える!

5/3
起きると土砂降り一歩手前の雨、前途多難。
気を取り直して準備を始め、包装ラップで防水対策をして家を出ると30分遅れ。某駅で自転車バラシて東京へ向かうが追い越していく上野東京ラインの電車の混みっぷりに嫌な予感。
東京駅着くと6時半だというのにすごい混雑。やはりGWだ。事前に準備していた切符でサッサと改札くぐると浜松に一番早く着けるひかり号のホームへ

一番出入りが少なそうな出入口脇に固定して乗車。が、結果としては失敗で思いのほか邪魔っぽかったみたいで申し訳ない事に(ベビーカーの人とか大変そうだった)車窓に映る景色と空は徐々に行楽日和っぽくなっていく。デカい川をいくつも渡ると静岡に入った気がする。

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愛車のニックネームの由来となったヒロインをあしらったウェアを纏い自信満々






浜松で降りるとそのまま改札へ。最初は東海道線弁天島天竜川で行ってスタートしようと思ったものの乗り換えが面倒になり浜松スタートへ。
駅前では法被に身を包んだ男性やら飾りがされていて祭が有るらしい事は分かる。が、これが最初のトラップにつながる事になろうとは思いもよらなかった……

組み立てているとお仲間みたいな輪行の人も見掛けたけど小心者なので声かけられずに出発。走り始めの交差点で地元民っぽいオッチャンに「カッコいいなオイ」と声掛けられるいや、このウェアですので可愛いと言ってほしかったかなと。さて、川沿いに出て流していくとあっという間に長閑な郊外へ。車や街の喧騒が無く鳥のさえずりが響き、目の前をイタチやカニが横切っていく。
同じ政令指定都市とは思えない。

R1バイパスを潜り南進すると最初のターニングポイントが近づいて……いやちょっと待て!

祭りの道路規制で迂回指示とかでポイントの公園で誘導している。
誘導の指示が面倒だったのでUターンしたがこれがミスった。
海に近づくつもりが気がつくと新幹線の高架が見える所まで北上してしまい慌てて修正、
丸々1時間ロスする羽目に。
やっちまった後に海に向かう道途中にはガソリンスタンドが「やきとりはじめました」って貼り紙出しててわけわからん。浜松だし餃子じゃないの(そう言う事じゃない)

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「焼き鳥始めました」って冷やし中華ちゃうわ

 

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津波対策のスーパー堤防から眺める大雨直後の太平洋でタッチ



結局ちょうど11時に天竜川河口そばの太平洋に
お触りしてから出発して天竜川の土手沿いを走る。

晴れそうで晴れないけどお陰で汗をかかずに済んで助かる。古風な橋(掛塚橋
)を渡りながら鑑賞して一旦磐田市側へ渡り天竜川沿いに北上する。

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掛塚橋
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月!未成線の路盤!ダム汁ぷしゃああっ!




天竜浜名湖鉄道線と共に山が迫りいよいよ天竜区。山岳区間の幕開け。
天竜二俣駅傍のコンビニで休憩と補給をする。
この後の補給を考え軽く小弁当一つ。これが後々響く事になるとは神ならぬ(以下略


船明(ふなぎら)ダムを越え「月」に向かってみたり幻の国鉄佐久間線橋梁を活用した橋を渡ってみたりして奥へ奥へと進んでいく。途中で幾つか通行止めの看板は見たがGW明けの工事の予告ばかりでスルー。が、秋葉ダム横のトンネル内交差点で県道側へ誘導される。大雨のせいか土砂崩れで通行止めの迂回が発生していた。しかも看板で「30分ごとの交互通行なのでお待ち下さい」とのことだが走って納得。迂回路の県道r285は基本的に離合不可な狭路だった。多少のアップダウンはあるものの走りにくくない道だったので車にペースを合わせてパスする。龍山の瀬尻橋から再びR152へ入り補給地点の水窪を目指す。

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車だと見過ごす素敵な発見。鏝絵

途中の祠の鏝絵(こてえ)に感心しつつ、水窪に入る。が、ここで問題発生。
補給ポイントに予定していた道の駅的な地域施設が臨時休業。うどん屋も閉まっている。ともかくベンチで一服すると観光客っぽいおっちゃんに「ひょっとしてブルべとかやっているんですか。いいですね。私も興味あるんですよ~」と声をかけられる。いや、私がやっているのはただのロングライド敢えて言うならC2Cチャレンジなんだけど。

気を取り直してBICYCLEPLUS誌の記事で見かけた栃餅屋「小松屋」さんに立ち寄って自慢の栃餅を買ったりスイーツ的な生栃餅をその場で頂く。とろけそうな柔らかさの餅と生クリームが印象的だった。

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水窪駅へ渡る歩道橋、秘密の入り口っぽい 手前左が生栃餅

いよいよ、1日目のクライマックスである草木トンネル・兵越峠へ進む。じわじわと勾配と道幅が厳しくなっていく。青崩峠分岐で急に前が開け、三遠南信道になり損ねた巨大な道路遺構が現れる。車では何度か味わったが今回、これを自転車で初めて堪能する。

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割と有名なポイント

鬱葱とした山野の中に忽然と現れた高速道路並みの橋梁と、そこに刺さる勾配9‰の標識が私を威嚇するが気にせず登っていく。まあ、体力と時間的にリミットが見えてきていて青崩方面に寄り道する余力が無かったのも理由。

登り勾配はあるけれど流石元々自動車専用道用に作られただけあって走りやすくあっさりと草木トンネルも通過。自作品の主人公が心折れた未供用の空き地を横目に私は兵越林道へ。日もいよいよ陰って来ていた。

兵越林道に入るとS字カーブやヘアピンが無くほぼ直線でグイグイ高度が上がっていく。目の前に延々と続く登り坂にいよいよ心折れペダルから脚を離してしまう。水分を補給しつつ休み休み歩いて勾配が緩んだ所で再度自転車に跨って漕ぐ繰り返しをして前に進むが脚を止めると眠くなってくる。というか歩くのもかったるくなってきた。ここで、私は補給に失敗したことによりハンガーノックに陥っている事に気付き、エネルギーバーや宿まで取っておこうと思っていた栃餅を食べるが限界まで減ったエネルギーを満たすには程遠く、追い打ちをかける様に急速に気温が落ちる事で体力の低下も起きていく。
峠まであと少しの筈だが先に進めず呆然としている傍をSCOTTを駆るローディなお兄さんが通り過ぎていく。せめて峠のてっぺんまで乗せてもらえそうな軽トラやトラック、そもそも車も通らない。最後の力を振り絞り歩き出す。するとそれまでほぼ直線だった林道が急な左のヘアピンカーブで高度をさらに上げ始めた。過去に車で何度か通った記憶が頂上まで1㎞ない事を告げる。
ビンディングシューズでペンギンのような歩みで何とか登り切った頃には空はほぼ群青色に染まり茜色は僅かに遠くの稜線に残るのみだった。
私は想定した最悪に近い条件下の初ダウンヒルに意を決してスタートし、宿へ急ぐ。
青崩峠により断絶したR152に下る途中の此田(このた)集落に何とか辿り着き、集落で唯一の民宿に辿り着く頃には真っ暗で僅かな街灯がこれほど頼もしく思える事は無かった。

宿に着くとお風呂にありつき、中央構造線のエネルギーを取り込んだかのような濃厚な味わいのシイタケに圧倒されつつ晩御飯をパクついた。

 

Spring(春) Jump!

久しぶりの更新です。

引越してもうすぐ半年になろうとしています。
1月は初日の出観に出かけたり自転車で転倒して両手打撲したり
スマホ機種変したり色々な事が有りましたが
何とか今年9月までの仕事も確定したので一息付けます。

昨年特に後半全くと言っていいほど手が付かなかった執筆活動も
リハビリがてら徐々に始めていて、もう少ししたら更新も再開できそうです
もっとも昨年、書いた分のリライトからになりそうですが

ロードバイク1周年

そして、うちにロードバイク(ルックモデルですが)Cerasusをお迎えして1年になります。
※ルックと言ってもお高いおフランスのカーボンぢゃないですよ。見た目だけロードって意味だからね念の為!

(ルックモデル)と敢えて付けましたが、買った店のシリーズ後継品やネットやスーパーのイ●ンで安売りされているものに比べたらモノはまだマシです。そりゃ、メーカー製のロードバイクには劣りますけれど。ただ、1年前の時点では値段と内容、デザイン的に満足できるシロモノだったので後悔はしてません。お店の人や高いロード乗ってる人と話しても色については評価してくださる方多いですし。
ただし買った店は自転車整備士居るとなっていたにもかかわらず、昔マウンテンバイクやってた私から分かる程度に初期整備せずに引き渡された事は忘れません。
やはり、ディスカウントストアの自転車売り場は駄目なんだなぁ。
先日、そこから保険付きの1年点検(しかも有料)の案内が送られてきましたが当然ゴミ箱にサヨウナラ。まあ、うちの辺りは自転車も傷害保険義務付けられたので車の任意保険に特約で付けたし、整備は同じお金出すならきちんとしたお店にお支払いしたいですしね。

で、そんな出会いから最近お世話になっている「個人経営」の専門店さんで面倒見てもらって調整やパーツ交換してもらったお陰でそこら辺の自転車のチェーン店で積まれているロードバイク並みにはなった気はします。

ただ、バイクが良くなっても肝心の人がしっかりしないと無駄です。
ちょっと自転車齧った人間にこき下ろされるドッペルギャンガーという自転車ブランドが有りますがそこの箱に刻まれている言葉はこういう時に真理です。
「自転車が走る速さを決定するのは、自転車ではなく(乗る人)です。そして、大切なのは、自転車に乗ってどこへ行き、行った先でどのようなドラマを生み出せるのか」


軽くて硬い部品を集めれば多少はよくなるのかもしれませんが結局のところ人次第なのは確かですしちょっと輪行して山を集中して走ってこようかと考えています。というか登れないと5月に計画しているツーリングが不可能になりますし頑張らないと……

山・峠・坂を登れば今度は下りが待っています。そこで問題になるのはブレーキ。山道は都心の坂と違って真っすぐではなく九十九折で標高を下げていくので要所要所でブレーキが利かないと止まれず転落してしまいます。
流石に買ったままの安物では平地ではまだ使えるんですが、いくらレバー握ってもぐんにょりした感触でちっとも効く感じが無くて本当に落ちそうなので近日交換します。
こうやって地味にお金が飛んでいくので沼。やはり自転車趣味はクソ(どこかのマンガ・アニメじゃないですが)

Coast 2 Coast? 天空へのヒルクライム

ちなみに5月のツーリングというのは標高1000mを越える峠が4か所も待ち構えている秘境?泊りがけ200㎞の旅です。というかロケハンです。
去年始めたものの諸事情で止まっている自転車冒険ものの小説のロケハンです。
何度か、その道自体は車で走った事はあるのですが正直、車でも面倒くさい道です。秘境なのでコンビニも1軒あるかないかです。ガソリンスタンドもファミレスもスーパーも無いので補給も大変です。まあ、そんな所をJK3人組に走らせようなんて酷な事考えているので私もやらないとアカンかなぁと……
まあ、ふと漏らしたら「あれ?太平洋と日本海にタッチ(Coast to coast)じゃないの?」という声が聞こえて来たりしてアレ。そんな声に押されて内陸の駅から浜名湖と太平洋に挟まれた駅を始点に考え始めたり、宿探しから(この宿だと翌日林道そのまま行った方が標高1900m越えるけど後は下り同然だし景色良さそう)などと余計な苦行を背負いそうになってるし、やはり自転車乗りは私も含めてクソ(しつこい

まあ、今後ははその進捗とかいろいろお知らせできればと思っていたりしますのでどうかよろしく