高(鴻)沼用水ポタリング
子鳴き爺と雷鳴
始点~新都心駅まで
小学校~与野中央公園
南与野~終点鹿手袋
傷心、焼身の誕生日旅行
7月20日 (旧)海の日
非国道の旅
ホット尻手(Shit)!
廃!隧道
湖畔ちほー
DRY YOU TEARS
ダム見学会
さいたま龍神伝説Ride
名は体を表す
とはよく言ったもので先日、本屋で見かけた郷土関係の本に触発されてさいたま市内の一大農耕エリアである「見沼田んぼ」を回るポタリングをしてきました。
さいたま市は政令指定都市ということもあり区制が敷かれていますが見沼という地域はその中にも「見沼区」が存在します。ただ、実際には北は蓮田市・上尾市、南は川口市にまでかかる程巨大です。江戸時代に今の農耕地帯としての基礎が築かれ、首都圏の暮らしに水利と農業で多大な貢献を果たしてきた縁の下の力持ち的存在ですね。
しかも興味深いのは龍神伝説がその誕生を干拓によって農耕地化された江戸時代に集中し、千葉の印旛沼とも関連する所です。興味が出たら「見沼の龍神伝説」で検索!
パナマ運河より古く複雑な運河
さて、今回は見沼たんぼを東西に挟む代用水と川に沿った道を東浦和を起点に走りました。
武蔵野線と外環道の間を並行して走る県道で川を渡るところ、北には見沼を鎮める社の一つ「水神社」、南にさいたま協同病院を望むところからスタートしました。
見沼田んぼには三つの流れがあります。
将軍吉宗の時代の干拓で農業用水として見沼エリアの東西両端に敷かれた代用水、そして真ん中を突っ切る芝川。今回、その東側の代用水に沿って敷かれた舗装路で北上していきました。
走り始めて間もなく武蔵野線を潜り抜け、公園を過ぎると視界が開けていきました。
正直路面状態も景色も期待していなかったのですが思いのほか良好で、天候も曇りで気温も程々。6月頭に現在ロードバイク検討中のHな文章書きの知人と走ったつくばのサイクリングロードに引けを取らない楽しさ。そんな道がもっと身近にあったとは灯台下暗し。
某知人氏が自転車買われたら是非お誘いしたいものです。
走り続けると大宮の大和田公園の方面に西進するルートと、綾瀬川に合流し利根川大堰に続くルートに分かれます。当初は西側に向かうつもりでしたが時計に目をやるとまだ1時間立つか経たないかくらいだったので直進し見沼田んぼの北端を目指すことに。
少しだけ路面の荒れた狭路を抜け、車の多い県道を渡ると狭いながらもさらに整備されたサイクリングロードが現れます。気持ちよくペダルを回し続けると途中何度か市道・県道を渡り国道16号と宇都宮線が隣接した小さな踏切の所まであっという間。
踏切を渡るとちょっとした公園みたいなところが見えてきたので小休止。
が、ここでレンガ造りの橋みたいな遺構が傍を流れる綾瀬川の両端にせり出しているのを発見。しゃぶるように観察。調べると戦前盛んに使われた川の上に農業用水を通すために使われた「掛樋」の明治直後のものとのこと(現在は埋め込みの導水管)
カレーでランチ
ここからちょっとだけ道に迷って大宮から栃木に抜ける幹線道路に出てしまったものの昔この近辺に住んでいた知り合いに連れていかれたカレー屋さん「ジョティ」がある事を思い出し立ち寄ってランチすることに。ナンが大きく美味しいし都心より1割ほど安かったです。
そこからまたなんとか綾瀬川沿いのサイクリングロードに復帰し、元荒川の近くまで北上。時計を見るとそろそろUターンしないと帰宅までに日が暮れそうな感じだったのでUターンというか西へ転進。ニューシャトルの終着駅をかすめ、埼玉を南北に貫く産業道路に出ると南下し、遺跡で有名な土呂から見沼田んぼを貫く芝川に沿った道を辿り進みます。
東武しょう油田舎線もといアーバンパークラインを渡り大和田公園近くから西側の代用水沿いの道に入ります。
こちらは東側と打って変わってすぐ傍まで住宅が密集し、木々も深く鬱葱とした感じでちょっと路面もザラザラ。おまけに未整備の砂利道やそもそも代用水傍に道がないパターンもあって何度か大回りをする羽目に……
(ロードとはいえエンデュランスモードのタイヤを履かせているので締まった砂利道なら全然イケるんですけどね)
と何回か迷いながら東浦和駅脇を通り抜け、武蔵野線を渡りあと少しでフィニッシュ!と思ったら油断して道を間違えたまま走ってしまい、気が付くといつの間にか再び北上し4車線の第2産業道路に出てしまって慌てて川口市の北端まで南下。市内の知り合いでロードに色気示してる生贄迷える子羊の為に最近できたというスポーツバイクショップへ偵察の為に回り道して今度こそフィニッシュ。
ちょっと店主と話してから今度は自分の行きつけの店に寄って駄弁ってから本当に帰宅
総延長70㎞ほどほぼ半日のポタリングDone
とりあえず埼玉近辺の人には荒川CRよりもオススメかも
ハイ!ろぉど?的Coast to Coast③
3日目 エクストラステージはボーナスではなくボスのオンパレードだよね(死
サブタイトルはシューティングゲームでよくあったですね……
目を覚ますと流石に上半身を中心に疲労が抜けなくなってきていた。
ただ、自転車乗るには十分なコンディションは確保できているので輪行で帰らずにこのまま走る事にした。目的地は一昨日と反対側の海である日本海。ざっと130㎞。
1日目迷って予定より距離乗ったので3日間130㎞×3で390㎞とほぼ400㎞の見込み。
自己最高である。
折角なので朝風呂と洒落込む。お湯も昨夜に比べて心なしか優しい感じで体がゆっくりと目覚めていく。素泊まりの宿だったので朝食をコンビニで済ませて出発し、湖畔を流してから塩尻峠に挑む。峠とはいえ、高低差は昨日まで越えた峠に比べたら遥かに緩いのでゆっくり確実に登っていく。途中大型タンク車に50㎝位すれすれで抜かれたりヒヤヒヤな場面もあったけど1時間足らずで頂点を越える。下りは車だとかなり高速ステージな峠であるが今日は安全第一、スピードを抑えて路肩側に溜まった冬場の砂利に乗らない様に降りていく。すると途中に小洒落たワイナリーを見つけた。いつの間に始めたのか?
気になったので立ち寄ると駐車場から眺める北アルプスの眺めがとても良い。
レストラン兼ショップそして駐車場の袂には垣根づくりの畑が広がる。
スタッフに話を聞くとかつてマンズワイン(キッコーマンの系列のワイナリー)で腕を振るった人が最後の仕事として手掛けたところだそう。
個人的には好きな筋なので日を改めて訪れたい場所であった。
(今の日本ワインの技術的な側面を語る時にマンズの功績は他のメジャーよりはるかに大きい)
塩尻~松本の車の波を何とか潜り抜け犀川沿いに出る。ちょっと遠回りしつつ大町方面へのメインルート県道51号線で北上しようとする。
いつもだと車で渋滞も殆どない快走路であり、ガンガンスピード上げていこうとしたが思わぬ強敵に苦戦を強いられることになってしまった。
それは自転車の大敵、向かい風。しかも民家に据え付けられた5m近い鯉のぼりが元気に泳ぐ位になる強風。真直ぐ前進むのも覚束ない所まで追い込まれ、路面状態も車では気がつかなかったけれど全体的に舗装が波打っていて走り辛い。補給ポイントである池田町のJAファミマに着く頃には余裕が全くない状態だった。
その後は多少風は収まったが、大町中心部を過ぎる辺りから再び強まり四苦八苦。
木崎湖名物の縁川商店に着く頃には予定より1時間の遅れとなっていた。
だが、そこまで苦労した後に食べる小石のうどん*1は格別だった。
ここのお姉さんは私が浜松~糸魚川挑戦しているといったら直ぐ「中央構造線走ってるんだ~すごーい」とすぐ察してくれて嬉しい。
縁川商店を後にして白馬を目指す。青木湖までじわじわと高度を上げていく。眼下には休耕田一面に菜の花が咲き、遅い春を謳歌している。
連続した青木湖トンネルを越え、緩やかなヘアピンカーブで白馬村に降りていく。道の駅白馬で土産を買って18時糸魚川着を目標に走り続ける。川を渡る様に掲げられた鯉のぼりと背後の白馬の山々のコントラストに感動したりしつつ栂池高原を過ぎ、南小谷駅を通過する。ここからが次なる地獄の始まりだった。
「トンネル内、歩行者・自転車に注意!!」という警告看板が目に入る。こういう看板が掲げられたトンネルは大概、距離の割に狭くて歩道や自転車が走れるような路側帯が無いと相場が決まっている。だが、地図を見ても他にまともそうな道が無い為突入。案の定、交通量の割に狭いし、アップダウンはあるし、路肩は煤けていて滑りやすくめちゃくちゃ走りにくかった。挙句の果てに自転車殺しの縦グルービングが施された箇所もあり何度となく下りでも恐る恐る徐行で走る事になった。
長いトンネルを何度か抜けて道の駅小谷で堪らず休憩をする。時間的というより精神疲労で中の店を覗く気力が湧かない。
多少気持ちを落ち着かせてから再び走り出すと直ぐに左側に使われていない長大隧道というかスノーシェッドが有って「そういえば、山さいがねがにこの辺りの隧道レポあったなぁ」と思い出し少しそそられるが再び始まったトンネル地獄ですっかり忘却の彼方へ。ちなみに帰宅して数日後に確認したら物件的にジャストミートかつ身震いするようなレポがヒットして驚いた。
トンネルを使ったルートしかヒットせず山越えか川伝いの旧道が影も形もない
理由がこれだったのか……
先程よりスノーシェッド率が上がり、右側に少し外の景色が見えるが目の前の路面状態の悪さと交通量に悲鳴を上げながら必死に自転車を漕ぐ。
トンネル地獄を抜け切る頃には空は茜色に染まりつつあった。
姫川はその名と裏腹に所々に巨岩が点在したり流れが激しい。そして千国街道も変わらず車通りが激しい。
姫川の土手沿いによさげな道を見つけると堪らず避難する。途中未整備で迂回もしたがお陰でR8近くまで楽に走ることが出来た。
そして、18:10。姫川港で海面タッチ!
天竜川河口近くの太平洋~姫川近くの姫川港で日本海2泊3日縦断凡そ400㎞達成!
ちなみに業界的にこういうのCoast to Coast というらしい。
奇遇ですがこの日の為に修理を兼ねて交換したフロントフォーク。本来セットされていた自転車は10年前のBianchiのロードバイクで、今回その放出品らしきものをネットオークションで入手してつけたのですが、調べてびっくり!そのコンセプトがまさにこのCoast to Coast。
https://www.cycleurope.co.jp/2008/928105.html
付き合って1年のCerasusとの一つの集大成となりました。
達成感と充実した3日間だった。
ただまあ、峠5発はともかく千国街道のトンネル地獄はもう二度と味わいたくないので2度目は無いな(ばたり
ハイ!ろぉど?的Coast to Coast②
2日目 日本のチロル~パワースポット~ゆるチャリ
外に目を向けるとこの街道筋に有って「日本のチロル」として最近有名な下栗集落程では無いもののやはり山腹の集落だけあって景色が良い。雲間から見える空も青い。
ゆっくりと準備を整えて宿を後にするが先程とうって変わって風と雲行きが怪しい。標高は700m位あるところで昨日の雨で寒気が入り込み最低気温予想は一桁だった。
まだ温まらない体で恐る恐る下り始める。
集落からR152に出るとすっかり酷な要素が失った小嵐のバイパスを下っていく。トンネルを抜け、R418と反対方向に向かうと当初逗留するつもりだった遠山郷に差し掛かる。9時だというのに人の姿もすれ違う車もなく淡々と街並みを通り抜けていく。結局、まともに人を見たのは遠山郷からだいぶ離れ坂を登り切った先の集落のバス停前だった。
ほぼ1車線の山岳国道は細かいアップダウンを挟みつつ川沿いを北上していく。川に目をやりながら走ると昨日もそうだけど橋の一部っぽい遺構が所々見られて興味をそそる。更に進むと道はいつの間にか舗装がしっかりした2車線のバイパスに変わり左手に道の駅っぽいものが目に入ってくる。立ち寄ると食堂がメインのその施設は既に廃業しており遠山森林鉄道の遺構を保存する施設と土中から発掘された千年前の巨大なヒノキからこの地の歴史を説くものしか残っていなかった。
と、ここで施設を眺めている私を昨日の夕方兵越峠でかわしていったSCOTT乗りの人が追い越していく。どうやら遠山郷で一泊したらしい。後を追う様に私も再びCerasusに跨る。が、先程よりもアップダウンが激しくなり、ペースが落ちる。本来、草木トンネルと繋がるはずだったR474の矢筈トンネルを過ぎると断絶したR152の迂回路たる林道に入りますます登りがきつくなる。変速を目一杯軽くしてもきつい為、昔マウンテンバイクをやっていた時に覚えたジグザグクライムで負荷をかけないダンシングを駆使して何とか登っていく。1時間ほど登り続けると先述の下栗集落から繋がるしらびそ高原への分岐と展望のよい広場に差し掛かる。
多くの車やバイクがそこで曲がり、地蔵峠に進むものは全くいない。いるのは私のようなもの好きな自転車乗りだけのようだ。この日は私と同様に北上するロード乗り数人と南下してすれ違うランドナー乗り数人だった。先程の分岐から少しだけ登るとあとは殆ど下りでその途中に地蔵峠をパスする。程々道幅の有る下りを過ぎると真新しい公衆トイレが現れる。傍にある中央構造線安康露頭の訪問者の為に整備したらしい。
ここから坂は緩いものの道幅が狭まり崖に沿って下るので見通しも路面状態もかなり悪い。実際、対向して登って来たバイクの一団の後続数台目が100m目前で窪みにバランスを崩し派手に落車し、ライダーがガードレールの隙間から崖に墜ちそうになった場面に遭遇した。酷道マニアから言わせれば昔に比べ大分整備が進んだというR152だがこと二輪車にとってはまだまだ一級の酷道であると再認識させられた。
30分近く下ると大鹿村中心部。車で訪れた過去数回は中央構造線博物館に寄ったが今回は手前で小道に入り古い橋を渡る。橋から東側を向くと南アルプスが雲を纏ってその威容を見せつけていた。
時間を確認すると12時半を回り昼飯時である。橋の傍には映画「大鹿村騒動記」のロケ時の面影を残した食堂「ディアイーター」があるが生憎営業しておらず先を急ぐ。1㎞ほど先に行き、現在道の駅として拡張整備中の店で大鹿村名物の塩を使った塩ラーメンをいただいた。
ここからこの2番目の峠「分杭峠」への挑戦が始まる。昨日の兵越峠の反省でしっかり補給もして万全の態勢で挑む。午前中の地蔵峠が山肌を這うように曲がりくねって高度を稼ぐのに対しこの分杭峠とその後控える杖突峠は真っすぐじわじわと高度を上げていく。ちょこちょことバイクや四駆を中心に車が行き来するのを交わしながら登っていく。午後3時ちょいに分杭峠を通過。いいペースである。ややペースをあげて日没前の諏訪到達を目指す。
美和ダムでダムカードをゲットして高遠市の道の駅で4分の1カットのアップルパイを頬張り、杖突峠を目指す。これまでとうって変わって両側の山並みは穏やかで迫って来ずまばらに続く集落を国道は抜けていく。どの家も大きく。家紋入りの倉を構えているのが印象的である。
この杖突峠、標高がこれまでよりも格段に低く登るのは余裕と踏んでいたが思ったよりきつめの坂が延々と続き、脚も消耗していたので意外と苦戦。結局、最高地点に着く頃にははもう日没寸前だった。
少し下ると展望台と休憩所があり、展望台ですこしだけ志摩リンな気分を味わう。
ここからが最後の山場、元々舗装状態が悪いと評判の杖突峠の茅野側を下る上、気温が既に一桁を指していた。前後のブレーキを駆使し注意深く降りていく。そして四角いトンネルを越えT字の交差点に達し、この日いやこのライドの勝利を確信し思わずガッツポーズをとってしまった。
そのままR20に侵入し上諏訪駅前に向かう。事前にこの日の宿を決めていた。基本的に素泊まりのビジネス旅館だが諏訪の温泉をきちんと引いておりしかもかけ流しという宿を昨年知人から教わっていたので今回利用させてもらったのだ。予定していた6時半に遅れること30分程で到着すると、さっそく温泉に浸かった。風呂場の傍には洗濯機もあり、二日間の汗にまみれたウェア類を放り込むと浴衣で晩御飯を食べに街に繰り出した。
ハイ!ろぉど?的Coast to Coast①
C2C
シートゥーシーと聞いて
・Consume to Consumerが浮かぶ人は経済・流通関係
・イギリスの鉄道が浮かぶ人は鉄分高め
・Coast to Coastが浮かぶ人は自転車(ロングライド)な人
今回は、3番目の自転車な話。
高校生時代のマウンテンバイクそして大学サークルでのツーリングから、久方振りに自転車趣味を復活させて1年。
その時選んだCerasusでなんだかんだと100㎞オーバーも達成。
ぶっちゃけた話、近所のディスカウントストアが出したロードルックな自転車でまあ、内容の割には安かったのですが自社内施設で研修させた整備士配置とかいう割に初期整備もせずに引渡しとかされて自分で整備したり色々弄る内に最近お世話になる店と出逢って面倒看てもらうようになったりいろいろあったなぁ(遠い目
今回のそもそもの切っ掛けは、昨年Cerasusに乗る前後から自転車モノの話を書いてみたい考えが浮かび、ロードレース・バトルは幾つかある(弱●ペダルやは●めとか)ロングライドはいわずもがな(平仮名なアレ)だったのでここ数年の興味でもある酷道や廃道探索と組み合わせてみようと思い付き、酷道の中でも好きな国道152号線周辺を舞台にしてみたらと思い付いた所から始まる。
書き始めて一部は投稿したもののそれと前後してプライベートが完全に崩壊して大きく体調を崩し、更新が宙に浮いているのが現状。
で、引越しやら仕事などプライベートを立て直しながら「仕切り直すなら主人公たちに走らせようとした道をきちんと走った方が良いよな」と計画を始め、ふと「浜松から上田はやりすぎかもだけど諏訪まではやろうかな」と呟いたら「あれ?Coast to Coastやらないんですか?」と背中押されたのが今回の伏線に。
いきなり雨ザーザー!浜松で道を間違える!
5/3
起きると土砂降り一歩手前の雨、前途多難。
気を取り直して準備を始め、包装ラップで防水対策をして家を出ると30分遅れ。某駅で自転車バラシて東京へ向かうが追い越していく上野東京ラインの電車の混みっぷりに嫌な予感。
東京駅着くと6時半だというのにすごい混雑。やはりGWだ。事前に準備していた切符でサッサと改札くぐると浜松に一番早く着けるひかり号のホームへ
一番出入りが少なそうな出入口脇に固定して乗車。が、結果としては失敗で思いのほか邪魔っぽかったみたいで申し訳ない事に(ベビーカーの人とか大変そうだった)車窓に映る景色と空は徐々に行楽日和っぽくなっていく。デカい川をいくつも渡ると静岡に入った気がする。
浜松で降りるとそのまま改札へ。最初は東海道線で弁天島か天竜川で行ってスタートしようと思ったものの乗り換えが面倒になり浜松スタートへ。
駅前では法被に身を包んだ男性やら飾りがされていて祭が有るらしい事は分かる。が、これが最初のトラップにつながる事になろうとは思いもよらなかった……
組み立てているとお仲間みたいな輪行の人も見掛けたけど小心者なので声かけられずに出発。走り始めの交差点で地元民っぽいオッチャンに「カッコいいなオイ」と声掛けられるいや、このウェアですので可愛いと言ってほしかったかなと。さて、川沿いに出て流していくとあっという間に長閑な郊外へ。車や街の喧騒が無く鳥のさえずりが響き、目の前をイタチやカニが横切っていく。
同じ政令指定都市とは思えない。
R1バイパスを潜り南進すると最初のターニングポイントが近づいて……いやちょっと待て!
祭りの道路規制で迂回指示とかでポイントの公園で誘導している。
誘導の指示が面倒だったのでUターンしたがこれがミスった。
海に近づくつもりが気がつくと新幹線の高架が見える所まで北上してしまい慌てて修正、
丸々1時間ロスする羽目に。
やっちまった後に海に向かう道途中にはガソリンスタンドが「やきとりはじめました」って貼り紙出しててわけわからん。浜松だし餃子じゃないの(そう言う事じゃない)
結局ちょうど11時に天竜川河口そばの太平洋に
お触りしてから出発して天竜川の土手沿いを走る。
晴れそうで晴れないけどお陰で汗をかかずに済んで助かる。古風な橋(掛塚橋
)を渡りながら鑑賞して一旦磐田市側へ渡り天竜川沿いに北上する。
天竜浜名湖鉄道線と共に山が迫りいよいよ天竜区。山岳区間の幕開け。
天竜二俣駅傍のコンビニで休憩と補給をする。
この後の補給を考え軽く小弁当一つ。これが後々響く事になるとは神ならぬ(以下略
船明(ふなぎら)ダムを越え「月」に向かってみたり幻の国鉄佐久間線橋梁を活用した橋を渡ってみたりして奥へ奥へと進んでいく。途中で幾つか通行止めの看板は見たがGW明けの工事の予告ばかりでスルー。が、秋葉ダム横のトンネル内交差点で県道側へ誘導される。大雨のせいか土砂崩れで通行止めの迂回が発生していた。しかも看板で「30分ごとの交互通行なのでお待ち下さい」とのことだが走って納得。迂回路の県道r285は基本的に離合不可な狭路だった。多少のアップダウンはあるものの走りにくくない道だったので車にペースを合わせてパスする。龍山の瀬尻橋から再びR152へ入り補給地点の水窪を目指す。
途中の祠の鏝絵(こてえ)に感心しつつ、水窪に入る。が、ここで問題発生。
補給ポイントに予定していた道の駅的な地域施設が臨時休業。うどん屋も閉まっている。ともかくベンチで一服すると観光客っぽいおっちゃんに「ひょっとしてブルべとかやっているんですか。いいですね。私も興味あるんですよ~」と声をかけられる。いや、私がやっているのはただのロングライド敢えて言うならC2Cチャレンジなんだけど。
気を取り直してBICYCLEPLUS誌の記事で見かけた栃餅屋「小松屋」さんに立ち寄って自慢の栃餅を買ったりスイーツ的な生栃餅をその場で頂く。とろけそうな柔らかさの餅と生クリームが印象的だった。
いよいよ、1日目のクライマックスである草木トンネル・兵越峠へ進む。じわじわと勾配と道幅が厳しくなっていく。青崩峠分岐で急に前が開け、三遠南信道になり損ねた巨大な道路遺構が現れる。車では何度か味わったが今回、これを自転車で初めて堪能する。
鬱葱とした山野の中に忽然と現れた高速道路並みの橋梁と、そこに刺さる勾配9‰の標識が私を威嚇するが気にせず登っていく。まあ、体力と時間的にリミットが見えてきていて青崩方面に寄り道する余力が無かったのも理由。
登り勾配はあるけれど流石元々自動車専用道用に作られただけあって走りやすくあっさりと草木トンネルも通過。自作品の主人公が心折れた未供用の空き地を横目に私は兵越林道へ。日もいよいよ陰って来ていた。
兵越林道に入るとS字カーブやヘアピンが無くほぼ直線でグイグイ高度が上がっていく。目の前に延々と続く登り坂にいよいよ心折れペダルから脚を離してしまう。水分を補給しつつ休み休み歩いて勾配が緩んだ所で再度自転車に跨って漕ぐ繰り返しをして前に進むが脚を止めると眠くなってくる。というか歩くのもかったるくなってきた。ここで、私は補給に失敗したことによりハンガーノックに陥っている事に気付き、エネルギーバーや宿まで取っておこうと思っていた栃餅を食べるが限界まで減ったエネルギーを満たすには程遠く、追い打ちをかける様に急速に気温が落ちる事で体力の低下も起きていく。
峠まであと少しの筈だが先に進めず呆然としている傍をSCOTTを駆るローディなお兄さんが通り過ぎていく。せめて峠のてっぺんまで乗せてもらえそうな軽トラやトラック、そもそも車も通らない。最後の力を振り絞り歩き出す。するとそれまでほぼ直線だった林道が急な左のヘアピンカーブで高度をさらに上げ始めた。過去に車で何度か通った記憶が頂上まで1㎞ない事を告げる。
ビンディングシューズでペンギンのような歩みで何とか登り切った頃には空はほぼ群青色に染まり茜色は僅かに遠くの稜線に残るのみだった。
私は想定した最悪に近い条件下の初ダウンヒルに意を決してスタートし、宿へ急ぐ。
青崩峠により断絶したR152に下る途中の此田(このた)集落に何とか辿り着き、集落で唯一の民宿に辿り着く頃には真っ暗で僅かな街灯がこれほど頼もしく思える事は無かった。
宿に着くとお風呂にありつき、中央構造線のエネルギーを取り込んだかのような濃厚な味わいのシイタケに圧倒されつつ晩御飯をパクついた。
Spring(春) Jump!
久しぶりの更新です。
引越してもうすぐ半年になろうとしています。
1月は初日の出観に出かけたり自転車で転倒して両手打撲したり
スマホ機種変したり色々な事が有りましたが
何とか今年9月までの仕事も確定したので一息付けます。
昨年特に後半全くと言っていいほど手が付かなかった執筆活動も
リハビリがてら徐々に始めていて、もう少ししたら更新も再開できそうです
もっとも昨年、書いた分のリライトからになりそうですが
ロードバイク1周年
そして、うちにロードバイク(ルックモデルですが)Cerasusをお迎えして1年になります。
※ルックと言ってもお高いおフランスのカーボンぢゃないですよ。見た目だけロードって意味だからね念の為!
(ルックモデル)と敢えて付けましたが、買った店のシリーズ後継品やネットやスーパーのイ●ンで安売りされているものに比べたらモノはまだマシです。そりゃ、メーカー製のロードバイクには劣りますけれど。ただ、1年前の時点では値段と内容、デザイン的に満足できるシロモノだったので後悔はしてません。お店の人や高いロード乗ってる人と話しても色については評価してくださる方多いですし。
ただし買った店は自転車整備士居るとなっていたにもかかわらず、昔マウンテンバイクやってた私から分かる程度に初期整備せずに引き渡された事は忘れません。
やはり、ディスカウントストアの自転車売り場は駄目なんだなぁ。
先日、そこから保険付きの1年点検(しかも有料)の案内が送られてきましたが当然ゴミ箱にサヨウナラ。まあ、うちの辺りは自転車も傷害保険義務付けられたので車の任意保険に特約で付けたし、整備は同じお金出すならきちんとしたお店にお支払いしたいですしね。
で、そんな出会いから最近お世話になっている「個人経営」の専門店さんで面倒見てもらって調整やパーツ交換してもらったお陰でそこら辺の自転車のチェーン店で積まれているロードバイク並みにはなった気はします。
ただ、バイクが良くなっても肝心の人がしっかりしないと無駄です。
ちょっと自転車齧った人間にこき下ろされるドッペルギャンガーという自転車ブランドが有りますがそこの箱に刻まれている言葉はこういう時に真理です。
「自転車が走る速さを決定するのは、自転車ではなく(乗る人)です。そして、大切なのは、自転車に乗ってどこへ行き、行った先でどのようなドラマを生み出せるのか」
軽くて硬い部品を集めれば多少はよくなるのかもしれませんが結局のところ人次第なのは確かですしちょっと輪行して山を集中して走ってこようかと考えています。というか登れないと5月に計画しているツーリングが不可能になりますし頑張らないと……
山・峠・坂を登れば今度は下りが待っています。そこで問題になるのはブレーキ。山道は都心の坂と違って真っすぐではなく九十九折で標高を下げていくので要所要所でブレーキが利かないと止まれず転落してしまいます。
流石に買ったままの安物では平地ではまだ使えるんですが、いくらレバー握ってもぐんにょりした感触でちっとも効く感じが無くて本当に落ちそうなので近日交換します。
こうやって地味にお金が飛んでいくので沼。やはり自転車趣味はクソ(どこかのマンガ・アニメじゃないですが)
Coast 2 Coast? 天空へのヒルクライム?
ちなみに5月のツーリングというのは標高1000mを越える峠が4か所も待ち構えている秘境?泊りがけ200㎞の旅です。というかロケハンです。
去年始めたものの諸事情で止まっている自転車冒険ものの小説のロケハンです。
何度か、その道自体は車で走った事はあるのですが正直、車でも面倒くさい道です。秘境なのでコンビニも1軒あるかないかです。ガソリンスタンドもファミレスもスーパーも無いので補給も大変です。まあ、そんな所をJK3人組に走らせようなんて酷な事考えているので私もやらないとアカンかなぁと……
まあ、ふと漏らしたら「あれ?太平洋と日本海にタッチ(Coast to coast)じゃないの?」という声が聞こえて来たりしてアレ。そんな声に押されて内陸の駅から浜名湖と太平洋に挟まれた駅を始点に考え始めたり、宿探しから(この宿だと翌日林道そのまま行った方が標高1900m越えるけど後は下り同然だし景色良さそう)などと余計な苦行を背負いそうになってるし、やはり自転車乗りは私も含めてクソ(しつこい
まあ、今後ははその進捗とかいろいろお知らせできればと思っていたりしますのでどうかよろしく